「落雷」は本当に怖い災害ですよね。
日本では年間100件以上の落雷が発生しており、場合によっては人命が失われることもあります。
しかし、落雷がどこに落ちるのかがわからないと、安全な場所がどこになるのかよくわかりませんよね。
そこで今回の記事では、
- 落雷が落ちる場所はここ!
- 落雷時の安全な場所とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
落雷が落ちる場所はここ!
1・高い場所
雷には、地面からの突出物に目がけて落ちるという性質があります。
そのため、高層ビルのように高い位置にある建築物などに落雷が発生しやすいと言えます。
ただし、この事実は人間が小さいから大丈夫だということにはなりません。
どういうことかと言うと、周囲に建造物が何もない広場のような場所だと、人間自身が一番高いものとなるため、落雷が直撃する可能性があります。
あるいは、山頂のような場所そのものが高い場所などでは、人に落雷が発生しやすくなります。
また、傘やゴルフクラブなどのように、長い物を頭より高くかかげた場合と低い位置で携帯した場合では、前者の方がより雷を誘引する効果が増し、自らが直撃をうける危険性が高くなります。
実際、高い位置に掲げていたゴルフクラブ・傘・釣竿などが雷を誘引し、直撃を受けたとされる落雷事故は過去に確認されていますからね。
2・木の下
雷は高い場所へ落ちるのであれば、高い場所が自分とは別にあれば安全であるかと言うと、それは条件によります。
例えば、落雷が発生するような状態で木の下で雨宿りをしていると、木に落ちた雷が途中から人間の身体の方へと伝わってくることがあるからです。
この現象は「側撃雷」と呼ばれ、人体が樹木よりも電気を通しやすい性質を持っているために起こる現象です。
そのため、雷が落ちることが予想される状況では、木の側には近寄らないようにしましょう。
また、側撃雷は木造家屋などでも発生することがあるため、この場合は鉄筋コンクリートの建造物の中へ避難をするべきです。
3・自転車やオートバイ
自転車やオートバイは、それそのものが動く避雷針と同じです。
近くにいるだけでも非常に危険なので、落雷が予想される場合はすぐにこれらから離れるようにしてください。
また、金属製のフェンスなども同様の危険があります。
落雷時の安全な場所とは?
1・建物の中
落雷を回避するために最も有効な方法は、建物の中に避難することになります。
特に、鉄筋コンクリート建築の大きな建物が安全だと言えます。
ただ、建物の中ではなく、軒下などで雨宿りをしている場合には注意が必要になります。
前章にもあるように、建物に落ちた雷が壁を伝った結果、側撃雷によって人体へと伝わる危険があるからです。
そのため、木造家屋などの場合は、建物の中に入り、壁や電化製品から距離をおくようにしてください。
2・自動車の中
自動車の中も、建物の中と同様に安全な場所になります。
自動車に落雷が発生したとしても、車は表面が金属で覆われているため、電気は表面の金属を通って大地に流れていくからです。
ただし、その性質上、金属部分には不用意に触らないようにしてください。
また、自分の自動車を所有していない場合は、バスや電車といったものの中へ避難することでも安全を確保できます。
タクシーを利用するという方法も効果的です。
3・「保護範囲」を利用する避難方法
落雷がすぐに発生する可能性がある場合に、自動車や建造物の中へ避難することが難しい時は、「保護範囲」を利用する避難方法が有効です。
「保護範囲」を利用する避難方法とは、電柱のような高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4メートル以上離れたところに避難する行為のことです。
これにより、雷が落ちても自分への被害を回避したり、被害を抑えることが出来ます。
ただし、注意点があります。
高い物体が立ち木の場合は、4メートル程度の距離でも雷による側撃を受ける危険性があるため、とにかく近寄らないようにしてください。
落雷による死亡原因において、木の下の雨宿りが2番目に多いことからも明確です。
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まとめ
落雷は人命を奪うこともある怖い災害です。
屋外で落雷が発生しそうな場合は、命を守るために適切な行動を取りたいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。