火災時の煙は危ない!身を守る対策方法も紹介 | ごろん小路。

火災時の煙は危ない!身を守る対策方法も紹介

「火災」発生直後だと火よりも煙の方が危険であることをご存知でしょうか?

火災というと火を恐れがちですが、実のところ本当に怖いのは煙です。

しかし、火災発生時の煙の何処が怖いのかよくわかりませんよね。

また、火災の煙から身を守る手段も知っておきたいところです。

そこで今回の記事では、

  • 火災時の煙は危ない!
  • 火災時の煙から身を守る対策方法はこれ!

これらのことをお伝えさせていただきます。

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火災時の煙は危ない!

火災発生時に恐ろしいのは炎よりも「煙」です。

建物火災で死亡した原因を見ても、火傷より煙によるものが多いことからも明らかです。

その中でも「一酸化炭素中毒」が特に危険です。

「一酸化炭素中毒」とは、一酸化炭素を吸い込むことで発生する中毒症状です。

一酸化炭素中毒になると、血液中の酸素運搬が阻害され、体の各組織に酸素が効率的に行き渡らなくなるため、重度のものになると意識喪失などの症状が現れます。

当然、火災現場でそのような状態に陥ってしまうと、命を落とす可能性が非常に高いと言わざるを得ません。

一酸化炭素中毒の症状としては、他に以下のようなものが挙げられます。

1・症状が軽度……頭痛、吐き気、めまい、集中力の低下、嘔吐など
2・症状が重度……判断力の低下、錯乱、けいれん発作、呼吸困難、昏睡など

また、一酸化炭素中毒の初期症状は、頭痛や吐き気、めまいなど風邪の症状とよく似ていることも問題となります。

つまり、自分が一酸化炭素中毒に陥っているという自覚がもてず、そのまま症状が進行して重篤化してしまう可能性があるからですね。

一酸化炭素は火災現場では必ず発生する上、無色・無臭・可燃性の気体であるため、非常に気がつくにくいことも拍車をかけます。


次に問題となるのが「煙の速さ」についてです。

火災が発生するとそれに伴い煙も発生するわけですが、この煙の移動速度は非常に速いことに注意をしてください。

煙が移動するスピードは、「横方向に毎秒約1メートル」・「上昇時には毎秒3~5メートル」と言われています。

通常、人間が歩く速度は1分間で60~80m程度、秒速になおすと秒速1~1.3mほどです。

平時なら問題なく逃げ切れますが、災害現場では停電や倒れた物品、人混みなどにより移動が難しくなっていることが考えられます。

また、煙の充満による視界不良もあります。

あるいは、外出先のデパートなどで起こった火災だと、建物の構造がよくわからず避難に時間がかかってしまうこともあるでしょう。

そのため、火災の煙を吸い込まないようにして避難をする必要があるわけですね。

仙台市ホームページ:火災から命を守るために‐煙のこわさ‐

火災時の煙から身を守る対策方法はこれ!

火災の煙から身を守るためには、煙を吸い込まないことが重要になります。

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煙の中の避難方法としては、タオルやハンカチを鼻と口に当て、姿勢を低くして移動すると良いでしょう。

これは、煙は部屋の天井にまず滞留していくので、姿勢を低くして視界と呼吸のための酸素を確保することが目的です。

この時使用するタオルやハンカチは、水を含ませて湿らせておくとより効果的です。

また、部屋の中に煙が充満し、床まで煙が到達している場合は、壁と床の隅(コーナー)に残った空気層の空気を吸いながら避難しましょう。


注意点としては、鼻と口に当てるタオルやハンカチでは一酸化炭素などの有毒ガスを遮断することは出来ない点です。

では、何故タオルやハンカチを使用するのかと言うと、これらは煙に含まれる刺激性物質に対する除去を目的としています。

刺激性物質を吸い込んでしまうと息苦しくなり、無駄な呼吸が増える可能性があるからですね。

一酸化炭素などの有毒ガスを吸い込むことにも繋がるため、タオルやハンカチはしっかりと鼻と口に当てる状態を維持するようにしてください。

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まとめ

火災発生時の煙は本当に危険です。

迅速で安全な避難のために、この記事がお役に立てれば幸いです。

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