「IHクッキングヒーター」を使っていると異音がすることがあります。
IHクッキングヒーターから「キーン」・「ジー」・「ブーン」などの音が聞こえると不安になってしまいますよね。
また、何らかの対処が必要である場合は、具体的な対処方法を知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- IHクッキングヒーターから異音がする!?
- IHクッキングヒーターから異音する時の対処方法とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
IHクッキングヒーターから異音がする!?
IHクッキングヒーターから異音が発生する場合、その原因はいくつかのものが考えられます。
複数の原因がありますが、その中でも可能性が高いものは以下になります。
1・多層鍋を使っている
「多層鍋」とは、外側にIHに反応するステンレス、中間層に熱伝導の良い金属(アルミや鉄など)、内側にステンレスなどを使った3層や5層の鍋のことです。
この多層鍋をIHクッキングヒーターで使うと、IHから発生した高周波の磁場は多層鍋のそれぞれの金属(ステンレスやアルミなど)に均等に当たることになります。
その際、その振動を受ける側の金属には「固有振動周波数」と呼ばれる、その金属によって最も振動しやすい周期があり、材料ごとにこの固有振動周波数は違います。
その影響により、表層のステンレス材に合わせた周波数で誘導加熱しても、多層鍋の間に挟まれたアルミニウムは振動しないという現象が発生します。
こうなると、一つの鍋の中で振動する層と振動しない層が発生することになるため、2種類の金属の接触面で振動による「ブ―ン」という異音するわけですね。
2・ファンの稼働音
IHクッキングヒーターには、本体の温度を下げるためにファンが回っています。
このファンが稼働していると、「ブーン」という風切り音が聞こえることがあります。
このファンは、IHクッキングヒーター本体の電源を切ってもしばらく回ることがあるため、これを異常だと認識する可能性があるわけですね。
3・渦電流
IHクッキングヒーター使用時の渦電流が「キーン」・「ジー」といった異音を発生させている可能性があります。
IH調理器の発熱原理は、磁力発生コイルにより発生した磁力線が鍋を通る時、鍋底に渦電流が生じます。
鉄やステンレスには電気抵抗があるため、この渦電流が熱へと変わり、鍋本体の底を発熱させます。
そして、この時に使用している鍋が軽量のものであると、渦電流の振動で異音が発生することがあるわけですね。
4・電化製品のノイズの影響
電気コタツといった、IHクッキングヒーターとは別の家電製品のノイズの影響により、異音が発生することがあります。
特定の時間のみ異音が発生するのであれば、その時間帯に使用している電化製品が怪しいと言えるでしょう。
例えば、電気コタツなどの電化製品のノイズが原因で、IHクッキングヒーターに異音が発生するケースがあるようです。
IHクッキングヒーターから異音する時の対処方法とは?
IHクッキングヒーターから異音する場合、その原因が鍋によるものであれば、鍋を単層鍋に変えたり、鍋の位置を少しずらすか火力を下げると良いでしょう。
こうすることで、振動による異音や渦電流などによる異音を防ぐことができるようになります。
ただ、異音の原因が電化製品のノイズの影響である場合、まずはその電化製品が何なのか特定する必要があります。
家の中の電化製品のスイッチをオン・オフして、異音が発生するかをチェックしていきましょう。
例えば、最近になって異音が発生するようになったのであれば、直近に購入した電化製品が怪しいと言えるでしょう。
また、異音の原因がわからない場合は、IHクッキングヒーターのメーカーに電話相談をするという方法もあります。
異音が何らかの故障によるものであることも十分に考えられるからです。
IHクッキングヒーターの取扱説明書に連絡先が明記されているかと思いますので、確認をしておくようにしましょう。
もちろん、その電話相談で異音の原因が特定できる可能性もありますからね。
Panasonic:IHクッキングヒーター取扱説明書ダウンロードページ
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まとめ
IHクッキングヒーターから異音が聞こえると不安になってしまいますよね。
そのような状態を改善するために、この記事がお役に立てれば幸いです。