家を食い荒らす「シロアリ」は本当に恐ろしい害虫です。
そんなシロアリですが、シロアリの女王アリについてはあまり知られていません。
シロアリの集団を作り出すのが女王アリなのですが、その寿命などはよくわかりませんよね。
そこで今回の記事では、シロアリの女王アリの寿命や駆除について、お伝えさせていただきます。
シロアリの女王アリの寿命はどのくらい?
シロアリの女王アリの寿命は、一般的に10年~30年ほどだとされています。
個体によっては30年以上生きることもあるため、恐ろしい害虫だと言えるでしょう。
さらに、その繁殖力が非常にすさまじく、日本の代表的なシロアリであるヤマトシロアリは1日に25個もの卵を産みます。
それが毎日ですから、次々とシロアリの総数が膨れ上がっていくわけですね。
また、「女王アリ」というと、巣の中に1匹だけ存在しているイメージがありますが、シロアリの場合は現女王アリが死んでも集団が生き残れるように「代わり」が存在します。
いわゆる「副女王アリ」と呼ばれる存在ですね。
女王アリが生きている間は生殖行為を行いませんが、何らかの理由により女王が死ぬと、副女王アリの中から新しい女王アリが生まれます。
さらに、シロアリの種類にもよりますが、女王アリが死んだ後は、別の副女王アリが生まれることになります。
シロアリの女王アリを駆除しても意味がない!?
前章にもあるように、シロアリの女王アリが何らかの理由により死んだとしても、副女王アリの中から新しい女王アリが生まれます。
このサイクルがあるため、シロアリを駆除する場合は女王アリを駆除すれば良いというわけにはいきません。
女王アリや副女王アリを含めた巣全体を、一気に駆除する必要があるわけですね。
また、このサイクルの関係上、シロアリを見つけても殺虫スプレーを噴霧することが逆効果になる可能性があることに注意をしておきましょう。
どういうことかと言うと、市販の殺虫剤には忌避性(虫が避けて嫌がる成分)が入っているものが多いからです。
忌避性の成分を含む殺虫スプレーを吹き付けられたシロアリは、当然その場所から逃げ出してしまうので、別の場所へ分散することになります。
その影響により、シロアリの巣が別の場所へ作られるなどの事態が発生する可能性があるため、結果的に駆除が難しくなることが考えられます。
そのため、目の前にいるシロアリは掃除機で吸い取るなどして対処し、すぐにシロアリ駆除業者に相談・駆除の実行をすることをおすすめします。
シロアリには王もいる
シロアリの巣には女王アリだけではなく、王アリも存在しています。
この王アリの役目は、名前そのままに交尾産卵のためです。
つまりシロアリは、女王アリだけではなく、王アリも存在しないと繁殖することができないわけですね。
王アリは女王アリと一緒に王室で生活しており、女王アリと同様、何らかの理由で王アリが死んだ場合はすぐに代わりの王アリが誕生する仕組みになっています。
このため、王アリがいなくなっても、コロニーが成り立たなくなるということはありません。
また、女王アリは通常のシロアリと比較するとかなり巨大な姿ですが、王アリはそれほど大きくありません。
通常のシロアリとは見た目が多少違うものの、どちらかといえば小さな存在です。
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まとめ
シロアリの女王アリは10年~30年ほどは生きるため、家屋へ長期に渡る被害を与えます。
そのため、シロアリは見つけ次第巣ごと駆除してしまいましょう。