「トコジラミ」が日本で被害を増やしつつあります。
そんなトコジラミですが、どんな害虫なのかよくわからないという方は多いのではないでしょうか?
また、トコジラミに刺されたらどうなるのか、刺された時の対処方法なども知っておきたいですよね。
そこで今回の記事では、
- トコジラミとはどんな害虫?
- トコジラミに刺されたらどうなる?
- トコジラミに刺された時の対処方法とは?
これらの情報をまとめてみました。
トコジラミとはどんな害虫?
「トコジラミ(南京虫)」は、セミやカメムシなどと同じカメムシ目というグループに属する害虫であり、触れるとカメムシと同様に異臭を発生させます。
幼虫から成虫まで雌雄共に全てが吸血する生態であり、成虫の体長はおよそ5~8mm、赤褐色で翅がなく、平べったい形をしています。
基本的に夜間に吸血行動を行い、明るい日中はベッドのマットレス・壁・柱・天井・タンス・椅子・机などの木の割れ目や隙間などに隠れてじっとしています。
そして、上記にある吸血する血液の量が凄まじく、トコジラミ自身の体重の3~6倍もの血液を摂取します。
必然的に吸血した血液によって身体が酷く大きくなるため、元いた狭い隙間へ侵入できず、その入口附近で体内の水分を糞(血糞)として排出する習性があります。
もしも、家具や壁に黒褐色の多数の点々が見られる場合は、トコジラミが繁殖している可能性を疑った方が良いでしょう。
さらに、トコジラミは繁殖能力が凄まじい害虫として知られ、成虫は1日に1~5個の卵を2ヶ月以上にわたり産み続けるので、最終的な卵の合計数は200~500個にも達します。
トコジラミの卵は1週間ほどで孵化し、生まれた幼虫は約4週間のうち5回脱皮し成虫になります。
この生態サイクルの早さがトコジラミが大量発生することに繋がるわけです。
また、トコジラミは物や衣類に付着することで生息域を広げる恐れがあります。
例えば、トコジラミが生息している部屋で、ベッドやソファーに長時間座った時に衣類へ入り込まれた状態になると、別の場所へ移動した際にトコジラミもその場所へと移ってしまうわけです。
あるいは、旅行先の宿泊施設に置いたカバンなどにトコジラミが付着して卵を産むといったことも考えられます。
特に、卵や生まれたばかりの幼虫は物に付着しやすく、付着していることにも気付きにくいため注意が必要です。
トコジラミに刺されたらどうなる?
トコジラミに刺された場合、その瞬間には痛みやかゆみを感じることはほとんどありません。
しかし、吸血される際に体内に唾液が注入されるため、それに対するアレルギー反応により皮疹やかゆみが生じます。
この時に生じるかゆみは凄まじく、そのかゆみの大きさは蚊の数倍とも言われることもあります。
かゆみが酷すぎて眠れないといった方もいるようですね。
このかゆみは1週間、長い方では2週間ほど続くこともあります。
しかも前章にもあるように、トコジラミは大量発生することが珍しくないので、寝ている間に凄まじい被害を一度に受けることになります。
さらに、身体の抵抗力が弱まっている時にトコジラミに刺されると発熱することもあります。
トコジラミに刺された時の対処方法とは?
トコジラミに刺された場合、一般的なかゆみ止め外用薬では抑えられないほどの強いかゆみが生じることになります。
そのため、かゆみの治療には「抗炎症作用」や、炎症を引き起こす免疫系の働きを弱める「免疫抑制作用」があるステロイド外用剤(塗り薬)が効果的です。
薬局やドラッグストアの店員に事情を説明して、使用できる薬剤を確認してもらうと良いかと思います。
注意点としては、これらの薬剤は患部を掻いてしまう前に塗ることです。
薬剤を使用しても症状の改善が見られない場合は、すぐに医療機関の皮膚科を受診しましょう。
また、そもそもの原因であるトコジラミの駆除も並行して行うことも必要です。
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トコジラミに関するその他の情報
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まとめ
「トコジラミ(南京虫)」は、セミやカメムシなどと同じカメムシ目というグループに属する害虫であり、触れるとカメムシと同様に異臭を発生させます。
幼虫から成虫まで雌雄共に全てが吸血する生態であり、成虫の体長はおよそ5~8mm、赤褐色で翅がなく、平べったい形をしています。
基本的に夜間に吸血行動を行い、明るい日中はベッドのマットレス・壁・柱・天井・タンス・椅子・机などの木の割れ目や隙間などに隠れてじっとしています。
そして、上記にある吸血する血液の量が凄まじく、トコジラミ自身の体重の3~6倍もの血液を摂取します。
また、トコジラミに刺された場合、その瞬間には痛みやかゆみを感じることはほとんどありません。
しかし、吸血される際に体内に唾液が注入されるため、それに対するアレルギー反応により皮疹やかゆみが生じます。
この時に生じるかゆみは凄まじく、そのかゆみの大きさは蚊の数倍とも言われることもあります。
最後に、トコジラミに刺された場合、かゆみの治療には「抗炎症作用」や、炎症を引き起こす免疫系の働きを弱める「免疫抑制作用」があるステロイド外用剤(塗り薬)が効果的です。
薬局やドラッグストアの店員に事情を説明して、使用できる薬剤を確認してもらうと良いかと思います。
薬剤を使用しても症状の改善が見られない場合は、すぐに医療機関の皮膚科を受診しましょう。
また、そもそもの原因であるトコジラミの駆除も並行して行うことも必要です。