「蝉(セミ)は一週間しか生きられない」と耳にすることがあります。
夏に鳴く蝉は何故寿命が短いと思われているのでしょうか?
また、蝉が一週間しか生きられないというのは本当なのか、気になりますよね。
そこで今回の記事では、
- 蝉は一週間しか生きられない?
- 蝉の寿命が短い理由とは?
これらの情報をまとめてみました。
蝉は一週間しか生きられない?
結論から言えば、「蝉は3週間から2ヶ月くらい」は生きることができます。
蝉は、土の中で長い年月を生きる昆虫として有名ですが、成虫になった後もそこそこの期間を生きることができます。
また、「蝉が一週間しか生きられない」という説は、蝉を捕まえても飼育が難しいことが関係しているとされています。
というのも、蝉の成虫は樹液だけしか食べないので、人間が捕まえてもエサをうまく与えることが難しく、すぐに餓死してしまうからですね。
この性質上、人間が蝉のエサを確保することが非常に難しいわけです。
子どもの頃、蝉を虫取り網で捕まえてもうまく飼育できず、死なせてしまった人は多いのではないでしょうか?
さらに、意外なことですが、蝉は「暑さ」に弱い昆虫なのです。
夏の暑さが苛烈なものになると、本来は寿命がまだあるはずの蝉でも死んでしまうことが珍しくありません。
逆に、夏の暑さがある程度和らいだ9月以降に出てきた蝉は、猛暑の中を生きる蝉と比較すると長生きする傾向にあります。
最後に、蝉の特徴の一つに「閉所では物にぶつかりやすい」というものがあります。
虫かごなどに入れた蝉は暴れるように飛び回るため、虫かごの壁に身体を頻繁にぶつけることになります。
その結果、身体へダメージが蓄積していき、この傷が元で死にやすくなってしまうわけですね。
蝉の寿命が短い理由とは?
蝉の寿命が短いと言われる理由は、やはり「人間が飼育した場合の生存率の低さ」になります。
前章にもあるように、蝉のエサとなる樹液を人間が用意することが非常に難しいからですね。
これはカブトムシなどとは違い、「蝉が木に針(口)を刺して、直接樹液を吸う」という形態の食事方法であるからです。
これはどう言うことかというと、カブトムシなどが食べる昆虫用ゼリーを蝉はまったく食べることができないのです。
つまり、蝉は本物の生きている樹木でなければ、エサとして樹液を食べることができません。
これがあるため、人間が蝉を長期間飼育することが非常に難しいわけですね。
蝉にエサを与えることがうまくいかず、蝉が早期に死んでしまうことが頻発するようになります。
その結果、「蝉の寿命が短い」という認識が広まっている可能性が高いです。
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まとめ
蝉の成虫は意外と長生きするものですが、人間の飼育環境下ではそれが難しいわけですね。
そのため、結果的に「蝉の寿命は短い」・「蝉は1週間程度しか生きられない」という認識が広まっています。
自然界の中で生きる蝉の寿命は環境によって大きく変わるので、実際はそこそこの期間生きることができる昆虫になります。