蝉は夜に何をしているのか?夜に鳴く原因とは? | ごろん小路。

蝉は夜に何をしているのか?夜に鳴く原因とは?

暑い夏になると「蝉(セミ)」が鳴き始めます。

そんな蝉ですが、夜に何をしているのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

また、「蝉が夜なのに鳴いている!」という話を聞いたことがあるかもしれません。

そこで今回の記事では、

  • 蝉は夜に何をしているのか?
  • 蝉が夜に鳴く原因とは?

これらの情報をまとめてみました。

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蝉は夜に何をしているのか?

結論から言えば、蝉は夜になると眠っています。

蝉は昼行性の昆虫なので、夜になると眠って休むわけですね。

もちろん、眠っている状態の蝉は、昼間のように大きく鳴くことは基本的にはありません。

ただ、人間のように完全に意識がなくなっている状態ではなく、近くに驚異となるものが迫ると飛んで逃げる程度には警戒心を維持しています。

また、蝉は木の高いところにある茂みの中などのように、身を隠せる安全な場所で眠っています。

そのため、私たちが夜に蝉を見かけないのは、こういった場所に隠れて休んでいるからです。

蝉の体色が樹木の色に近いことも、発見しにくいことにつながっています。

蝉が夜に鳴く原因とは?

通常、蝉は夜間には眠っているので鳴かないのですが、特定の条件が重なった場合は鳴くことがあります。

どのようなことが原因でそのような条件を満たすようになっているかというと、

1・街頭や発色の強いネオンの増加
2・ヒートアイランド現象などによる熱帯夜の増加

以上です。

蝉は人間のように時間という概念を理解しているわけではなく、自分の周囲の明るさや気温によって活動しています。

そのため、太陽光があり気温が高い昼間に近い環境になると、蝉は夜間でも鳴くことがあります。

実際、熱帯夜が常態化している外国などでは、蝉が夜に鳴くことが日常的になっているところもあるようです。

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日本においても、街頭の増加やコンビニなどの照明による明るさが絶えない、熱帯夜の激増により、蝉が夜に鳴く機会が増えていると言えるでしょう。

その結果、24時間明るい都会のような街にいる蝉は、現在時刻が日中であると勘違いしてしまい、夜でも鳴き続けるわけですね。


また、蝉の祖先が元々夜行性である事実も影響しているかもしれません。

蝉の祖先は元々カメムシで、そのカメムシは夜行性でした。

蝉は現在でも夜行性の一面をもっており、必ず昼間に鳴く蝉だけではありません。

蝉が今いる環境による影響で夜でも鳴くことがあるのは、この影響によるものがあるとされています。


ちなみに、蝉はその種類によって鳴く時間帯が異なります。

例えば、クマゼミは早朝から午前中にかけて鳴いていますが、ヒグラシは早朝と夕方に鳴いています。

蝉が鳴く具体的な時間としては、

ニイニイゼミ……終日
クマゼミ……早朝から午前中にかけて
ヒグラシ……早朝と夕方のみ
アブラゼミ……早朝に少しだけ、その次に午後から夕方まで
ミンミンゼミ……午前から午後にかけて
ツクツクボウシ……終日

以上です。

このように、蝉の種類によって鳴く時間帯が大きく違います。

ニイニイゼミやツクツクボウシは1日中鳴いているのに対して、ヒグラシは早朝と夕方のみしか鳴きません。

セミたちの夏 (小学館の図鑑NEOの科学絵本)

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まとめ

蝉は夜になると眠りますが、周囲の環境によっては夜間でも鳴くことがあります。

夜でも明るい場所で熱帯夜が続くような環境だと、蝉が夜に鳴くという事態が発生するわけですね。

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