「カブトムシ」と言えば夏を代表する昆虫です。
そんなカブトムシですが、クワガタのように越冬するのか気になりますよね。
また、もしも越冬するのであれば、必要な飼育方法も知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- カブトムシは越冬するのか?
- カブトムシを越冬させる飼育方法とは?
これらの情報をまとめてみました。
カブトムシは越冬するのか?
残念ながら、カブトムシの成虫は越冬することはできません。
そもそも、国産のカブトムシの成虫の寿命は約1~2ヶ月程度なので、冬を越すのは無理であるわけです。
一応、飼育する上で工夫をして寿命を延ばすことは可能です。
運も絡みますが、寒い12月頃までカブトムシの成虫が生き残ることもあるようです。
例えば、高タンパク質が含まれる昆虫ゼリーをエサとして与える、エサ場となる足場をしっかりと用意して食べやすくする、温度・湿度を適切な値に保つなどの方法が挙げられます。
しかし、どちらにせよカブトムシの成虫が冬を乗り切ることはないので、そこは割り切る必要があるかと思います。
ただ、外国産のカブトムシの場合は、種類にもよりますが国産のカブトムシと比べて長生きする傾向があります。
そのため、外国産のカブトムシなら越冬する可能性があります。
次に、カブトムシの幼虫は越冬することが可能かというと、こちらは越冬することができます。
自然界でも、日本のカブトムシは「幼虫」の状態で冬を迎えるわけです。
そのため、人の飼育環境下でもカブトムシの幼虫は越冬することが可能です。
国産のカブトムシは日本の風土に順応しているので、国内の気候で飼育していれば幼虫の管理はそれほど難しくはありません。
次章では、カブトムシの幼虫を越冬させる情報をまとめています。
カブトムシを越冬させる飼育方法とは?
カブトムシの幼虫は越冬させる場合、以下のポイントを抑えておくと良いでしょう。
2・屋内飼育であれば、霧吹きなどで加温する必要はない
3・冬の間は1ヶ月に一回程度、マットの減り具合を確認する
4・気温が暖かくなって幼虫が活発に動き回るようになる、4月上旬に育成マットを交換
5・飼育ケースは、室内に設置しておく
以上です。
まず、越冬するカブトムシの幼虫には、「1℃~9℃」の温度が適しています。
というのも、カブトムシの幼虫は10℃を超えると少しだけ活動をしてしまうことがあり、その余計な行動が幼虫の身体の負担となってしまうからです。
そのため、カブトムシの幼虫の負担とならないよう、なるべく温度の上がらない場所で管理するのが好ましいです。
逆に、温度が0℃以下のマイナスになると幼虫が凍ってしまう危険があります。
日本の住宅は高密閉になっていることも多いので、室内で温度管理をしてあげると良いでしょう。
次に加湿についてですが、日本のカブトムシは寒さに強いという特徴があります。
これがあるため、屋内飼育であれば霧吹きなどで加温する必要はありません。
コバエシャッターのように密閉性の高い容器で飼育すると、乾燥にやられてしまうリスクを下げることもできます。
逆に、水分補給のし過ぎによる窒息死には注意をしてください。
マットの乾燥が気になって水をかけすぎると、マット内の幼虫が溺れて窒息死してしまうことがあるからです。
また、カブトムシの幼虫のエサとなる育成マットは、幼虫がほとんど活動しないことから交換の必要性は非常に低いです。
冬の間は1ヶ月に一回くらい、マットの減り具合を確認する程度で大丈夫です。
マットが減っていなかったり、フンが増えている様子がなければ、そのまま放置しても問題はありません。
マットを交換するタイミングは、幼虫が再び活発に動き始める4月上旬に交換すると良いでしょう。
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カブトムシの寿命はいつまで?長くする方法や寿命が尽きる兆候とは?
まとめ
カブトムシの幼虫は越冬することが可能ですので、飼育している場合は適切な管理方法で対処してあげましょう。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。