「カブトムシ」を飼育する上で、蛹の飼育方法は誰もが気になりますよね。
カブトムシの幼虫が成虫へと変わる段階なのですが、ここでトラブルが発生すると上手く成虫になれないことがあるからです。
また、カブトムシの蛹が羽化する時期も知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- カブトムシの蛹の飼育方法とは?
- カブトムシの蛹が羽化する時期とは?
これらの情報をまとめてみました。
カブトムシの蛹の飼育方法とは?
カブトムシの蛹の飼育方法は、放置することが基本となります。
何故かというと、蛹の状態のカブトムシは、卵の状態の次に弱い姿であるからです。
例えば、カブトムシの幼虫は蛹の姿で過ごすための空洞、いわゆる蛹室(ようしつ)を作ります。
蛹室は、カブトムシが蛹の時期を過ごす大切な部屋であるため、土を掘り返すなどして蛹室を壊せば、カブトムシが死んでしまう可能性が非常に高いです。
と言うのも、蛹になった初期の段階では、カブトムシの身体のほとんど水分で、身体の一部分(ツノなど)を折ってみると水のような物が出てきます。
ちょっとした衝撃が命取りになるので、細心の注意をはらいましょう。
そのため、蛹のカブトムシが見たいからと言って、土を掘り返してしまうと、それが致命傷になってしまうわけですね。
飼育ケースをむやみに動かしたり、強い振動を与えることも避けましょう。
また、カブトムシの幼虫が蛹になっても大丈夫な状態に、事前に環境を整えてあげることも大切です。
昆虫マットが乾燥し過ぎていても、水分でビチャビチャの状態でも駄目だからですね。
例えば、昆虫マットがあまりにも乾きすぎているとマットが固まらないため、カブトムシが蛹室を上手に作ることができなくなります。
逆に、水分量が多すぎますと、蛹室の中で軽い水たまりができてしまい、蛹が死んでしまうおそれがあります。
過度に水分を与え過ぎないよう注意をしてください。
そして、飼育ケースの昆虫マットを交換する場合は、カブトムシの幼虫が蛹になり始める5月上旬よりも前に行いましょう。
最低でも4月下旬には昆虫マットを交換しておきたいですね。
カブトムシの蛹が羽化する時期とは?
カブトムシの蛹が羽化して成虫になるまでには「約3週間」かかります。
そして、蛹の殻を破って羽化した後、カブトムシはさらに1週間~10日ほどかけて、成虫となった身体をじっくりと乾かします。
蛹の姿と同じように、羽化した直後のカブトムシの身体は非常に柔らかいので、羽化の時期になったらむやみに触ったりせずそっとしてあげましょう。
また、カブトムシは時期が来れば、自分の力で土を掘り返して地上へ出てきます。
そのため、人間側が土を掘り返す必要はありません。
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まとめ
蛹となったカブトムシが羽化するかワクワクする方は多いかと思います。
この段階では、手を出さずにカブトムシが無事に成虫になることを辛抱強く待ちましょう。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。