「クワガタ」には様々な種類が存在しており、成虫の寿命も異なります。
クワガタを飼育するのであれば、その寿命について詳しく知っておきたいですよね。
また、クワガタの寿命がなぜ長いのかも気になるところです。
そこで今回の記事では、
- クワガタの成虫の寿命とは?
- クワガタの寿命が長いのはなぜ?
- クワガタの寿命を長くする飼育方法とは?
これらの情報をまとめてみました。
クワガタの成虫の寿命とは?
クワガタの成虫の寿命は、「そのクワガタの種類」によります。
御存知の通りクワガタには様々な種類のものが存在しますが、寿命も様々で、数ヶ月の寿命の種類もいれば、複数年生きる種類もいます。
つまり、種類によってかなり寿命に差が生じるものなので、一概にクワガタの寿命はどのくらいか答えられないわけですね。
例えば、国産のクワガタであれば、
2・コクワガタ……1年~1年半
3・アカアシクワガタ、ヒメオオクワガタ……1~2年
4・ヒラタクワガタ……2年~3年
5・オオクワガタ……3年~4年
以上です。
このように、各クワガタでかなり寿命に差があることがわかります。
ノコギリクワガタやミヤマクワガタは半年がおおよその最大ですが、オオクワガタは3年以上生きることができます。
また、これは外国産のクワガタにも同様のことが言え、ホペイオオクワやグランディスオオクワは3年~5年程度の長い年月を生きることができます。
逆に、ホソアカクワガタやツヤクワガタは寿命が長くないとされています。
そのため、クワガタの成虫の寿命が知りたい場合は、そのクワガタがどういった種類のものなのかを調べることが大切です。
クワガタの寿命が長いのはなぜ?
前章にもあるように、クワガタはカブトムシと比べると長生きすることが知られています。
また、同じクワガタでも、ノコギリクワガタとオオクワガタでは寿命に大きな差があります。
では、なぜ同じクワガタでも寿命が大きく違うのかと言うと、「ドルクス属」だからという点が挙げられます。
「ドルクス属」とは、クワガタムシ科を分類する種類の1つで、上から押しつぶされたように平たい身体をしていることが特徴です。
それ以外にも、ドルクス属の習性として、木の割れ目などでじっとして日常を過ごし、体力を消耗を抑えるという特徴があります。
さらに、性格が温厚なものが多く、同族や他の昆虫などとの喧嘩による負傷が起こりにくいこともポイントでしょう。
この特徴があるため、無闇矢鱈に活動をせず、体力を温存することで長い寿命を獲得していると考えられています。
クワガタの寿命を長くする飼育方法とは?
クワガタの寿命を長くする飼育方法としては、いくつかのポイントがあります。
具体的には、
2・適温(20℃~25℃)で飼育する
3・無闇に刺激せず、体力を消耗させないで安静にさせる
4・越冬する種類は冬に冬眠させるようにする
5・水分量の多いエサ(スイカやメロンなど)は控える
6・市販の昆虫ゼリーなど栄養が多くある餌を与える
以上です。
1番目の「飼育ケースは大きめにする」とは、飼育ケースを大きなものにすることで、クワガタにストレスを与えないようにするためです。
人間と同じように、クワガタも狭い場所に閉じ込められるとストレスを感じるためですね。
次の「適温(20℃~28℃)で飼育する」と「無闇に刺激せず、体力を消耗させないで安静にさせる」はそのままですね。
この温度の関係上、クワガタの飼育ケースは屋内に設置した方が温度管理が行いやすいです。
また、日光が当たらない場所であることも重要です。
4番目の「越冬する種類は冬に冬眠させるようにする」とは、前章にもあるように、クワガタは種類によっては越冬するものがいます。
そのため、そういった種類のクワガタは、越冬のために冬眠をさせるようにした方が良いです。
注意点としては、暖房の影響で室温が暖かいと、クワガタは完全に冬眠できません。
越冬中は、飼育ケースを室内のできるだけ常温の場所に置くことが望ましいです。
5、6番目はそのままですね。
水分量の多いエサ(スイカやメロンなど)は控え、市販されている昆虫ゼリーなどの栄養が多くあるエサを与えるようにしましょう。
また、昆虫ゼリーはなくなったり、時間が経過して腐るなどした場合はすぐに交換して下さい。
ちなみに、昆虫ゼリー以外では、リンゴやバナナがクワガタのエサとして適しています。
【コバエをシャットアウト!】昆虫飼育ケース コバエシャッター【大】フタ・本体
クワガタに関するその他の情報
クワガタが羽化する時期とは?羽化する期間や時間はどのくらい?
まとめ
クワガタの成虫の寿命は、種類にもよりますがかなり長いものです。
大切に飼育して、かわいいクワガタには長生きしてもらいたいものですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。