「スズメバチに刺された!?」
屋外で活動しているとスズメバチに刺されることがあります。
スズメバチと言えば強力な毒をもつ害虫として有名ですから、刺された箇所に素早く処置を施したいですよね。
しかし、スズメバチに刺された時に、具体的に何をどうすれば良いのかわからず、パニックになってしまうことがあります。
そこで今回の記事では、スズメバチに刺された時の対処方法について、お伝えさせていただきます。
スズメバチに刺された時の対処方法はこれ!
1・すぐに刺された場所から離れる
スズメバチに刺された場合、姿勢を低くしてすぐに刺された場所から離れてください。
スズメバチが追いかけてくる距離は種類によって違いがありますが、巣からは10m~50m程度、通常は20m~30mほど離れれば心配はありません。
逆に、スズメバチに刺された場所に留まったり、手で振り払う動作を行うことは非常に危険です。
というのも、スズメバチは基本的に集団で活動する昆虫であり、スズメバチ一匹の近くに他のスズメバチが複数いる可能性が非常に高いからです。
スズメバチの巣が近くある場合は、数百匹のハチが近くにいることになります。
そして、スズメバチは敵と認識した対象に攻撃を加える際、毒液を噴射して「攻撃対象がこれである」というマーキングを行い、他のスズメバチはそれを目印にして攻撃を行います。
当然、大量のスズメバチに襲われることになるので、すぐに刺された場所から離れるようにしてください。
2・刺された傷口を流水で洗い流し、針を抜き取る
スズメバチから逃げることに成功したら、次は刺された傷口への処置を行います。
まずは、スズメバチに刺された傷口を流水で冷やしながら洗いましょう。
スズメバチの毒は水に溶けやすい性質があるので、毒を薄めることが期待出来ますし、傷口を冷やすことにより傷口の腫れや毒の回りを抑えられます。
また、スズメバチの針が傷口に刺さったままになっている場合、針を抜き取っておきましょう。
注意点としては、指で針を抜くことはせずに、ピンセットなどの道具でそっと取り除くことです。
スズメバチの針を指で抜こうとすると逆に深く刺さってしまうことがありますし、ハチの針の根元に毒嚢があるため、毒が体内に入ってくることになるからです。
3・スズメバチの毒液を抜き取る
スズメバチの毒液を傷口から抜き取ります。
指で患部をつまみ、血と共に毒を絞り出せば大丈夫です。
もしも、自宅に市販の「吸引器(リムーバー)」があれば是非使用してください。
指で毒を絞り出すよりははるかに効率が良いからです。
注意点としては、毒を口で吸い出すことはしないでください。
スズメバチの毒は、飲み込んでも消化管からは吸収されませんが、口内に傷があるとそこから体内に入るので非常に危険です。
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4・ステロイド系軟膏を塗る
抗ヒスタミン系成分を含むステロイド系軟膏(市販の虫さされの薬)を傷口に塗っていきましょう。
市販薬では「ムヒアルファEX」などが挙げられます。
注意点としては、スズメバチの傷口への対処方法として、「渋柿の汁を塗る」・「タマネギの汁を塗る」・「ヘクソカズラの汁を塗る」・「お酒を塗る」といった民間療法が挙げられる場合がありますが、これらは効果が不明瞭なものが多いです。
そのため、上記のような対処方法を実践するようにしてください。
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5・病院を受診する
スズメバチに刺された箇所に、上記までの対処方法を実践した後は病院を受診しましょう。
アナフィラキシ―症状は刺された直後(早いときは数分!)から1時間以内に何らかの症状が現れます。
めまいや嘔吐、呼吸困難などの症状が現れると自力での対処が困難です。
そのため、早めに病院を受診しましょう。
症状が激しい場合は、迷わず救急車を呼ぶようにしてください。
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まとめ
スズメバチに刺された時は、冷静に行動して傷口に処置を施してください。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。