工場勤務などでは、会社から「安全靴」の使用を求められることがあります。
しかし、安全靴とはどんな靴なのか知らないと、靴を選ぶ際に悩んでしまいますよね。
そこで今回の記事では、
- 安全靴とはどんな靴?
- 安全靴の選び方とは?
- 安全靴を釘踏み抜き防止に役立てたい!
これらの情報をまとめてみました。
安全靴とはどんな靴?
「安全靴」とは、主に工事現場や重機・重量のある部品を取り扱う工場内外などのような場所で働く人の足を保護することを目的とした、つま先部に規定された強度をもつ先芯を装着した靴のことを言います。
ここで言う工場作業などで安全靴を使用する状況としては、「重量のある工具や部品などを運搬する」・「釘などの鋭利なものが存在している場所で作業をする」・「重量物を長時間繰り返し運ぶ」といった場面が考えられます。
このように、建築現場・工場・工事現場などでは、ほとんどの作業環境で安全靴が必要になると言えるでしょう。
また、JIS規格に近いつま先の安全性能を持つプロテクティブスニーカーなども含めて安全靴と呼ばれることがありますが、これは正確ではなく、JISの定める試験項目をクリアしたものが安全靴となります。
具体的な試験項目としては、以下のようなものが挙げられます。
2・重量物の加圧からつま先を守る機能がある
3・表底と甲皮の接着性能が確保されている
4・かかと部の衝撃エネルギー吸収性が確保されている
5・耐滑性がある
6・耐踏抜き性がある
7・足甲プロテクタの耐衝撃性が十分にある
8・静電気帯電防止性能が十分にある
以上です。
上記の性能を満たさなければ、安全の証であるJIS規格として扱われることはありません。
そのため、より安全を求めるのであれば、JIS規格合格品の安全靴を使用することをおすすめします。
安全靴の選び方とは?
まず、一般的に安全靴と呼ばれる靴には、JIS(日本工業規格)とJSAA(日本保安用品協会)の2つの規格があります。
前者のJIS規格合格品を安全靴、後者のJSAA規格認定品をプロテクティブスニーカーと呼びます。
そして、安全靴の安全性は作業内容によって3種類に分けられます。
それぞれ、
2・普通作業用……重量物を扱う一般的な作業
3・軽作業用……比較的軽量物を扱う作業
以上です。
この内、JSAA規格のプロテクティブスニーカーには重作業用の項目が含まれていません。
そのため、自分が安全靴を履いて作業をする作業環境を考えて、必要な種類の安全靴を選ぶ必要があるわけですね。
もちろん、より高い安全性を求めるのであれば、JIS規格合格品の安全靴の使用から考えていくことがおすすめです。
次に、具体的な安全靴の選び方ですが、以下のようなポイントに注意をしておけば大丈夫です。
2・靴紐を締めた時、つま先が先芯部分に当たらないことをチェック
3・足の横幅に対して靴が小さくないかチェック
4・歩行時に、「足の甲」・「土踏まず」・「かかと」に違和感や圧迫感がないかチェック
以上です。
安全靴を購入する際は、店頭でこれらのポイントを確認して、自分が働いている作業場で使うことをイメージしておくと失敗を回避することができます。
また、足が蒸れるのが嫌な人はメッシュ素材の安全靴を選ぶことをおすすめします。
「蒸れるのが嫌だからサイズが大きい安全靴を選ぶ」といった人がいらっしゃいますが、転倒などのリスクを考えると足にフィットする安全靴を履く方が安全です。
安全靴を釘踏み抜き防止に役立てたい!
前章の安全靴はつま先の部分を先芯で保護していますが、土踏まずのような他の足の箇所は保護していない場合が多いです。
この状態のままだと、釘を踏み抜いてしまうと足を怪我してしまうことが懸念されます。
そこで、割れたガラスや釘を踏み抜かないために、踏み抜き防止のインソールを使うことをおすすめします。
安全靴そのものに釘の踏み抜き防止機能がなくても、インソールにその機能があれば、足を守ることができますからね。
また、製品の種類によっては、安全靴のサイズにも合わせることができるので、自分の使用している安全靴に合うインソールを見つけやすいのも利点だと言えます。
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安全靴に関するその他の情報
まとめ
安全靴は、重量物の運搬が頻繁にあるような作業現場で必要とされる靴です。
足を守るためにも、しっかりと自分にあった安全靴を選びたいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。