七夕に素麺を食べるのは何故なのか?その由来や意味について紹介 | ごろん小路。

七夕に素麺を食べるのは何故なのか?その由来や意味について紹介

7月7日は七夕ですね。

短冊に願い事を書いて、笹の葉に吊るせば願いが叶うと言われています。

この時期になると駅や商店街などで、家族の無病息災や学業の上達など様々な願い事が書かれた短冊を見ることが在るかと思います。

華やかな短冊が吊るされた笹は、見るだけでも楽しい気分にしてくれますよね。

そんな七夕ですが、この日に合わせて素麺を食べる風習があることをご存知でしょうか?

「え? 七夕に素麺?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、七夕に素麺を食べるという風習は間違いなく存在します。

そこで今回の記事では、七夕に素麺を食べるのは何故なのかについてお伝えさせていただきます。

ぜひ、参考にして下さい。

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七夕に素麺を食べるのは何故なのか?

七夕に素麺を食べるのは何故なのかというと、これは無病息災を祈るためです。

これは元々中国から伝わったもので、古代中国の支配者であった帝(みかど)の子どもが7月7日に熱病により亡くなりました。

その後、帝の子どもは悪鬼となって蘇り熱病を流行らせたそうです。

この事態を何とかすべく、帝の子どもが生前に好物としていた「索餅」(さくべい)と呼ばれる小麦粉を使ったお菓子を用意しました。

この「索餅」をお供えし祀りることによって、熱病の流行は収まり世に平穏が戻ったそうです。

そのため、中国では7月7日に「索餅」食べると、一年間無病息災でいられると言われるようになったのです。

昔は現代ほど医療技術などが発達していなかったこともあり、人が亡くなりやすい時代であったことを考えると、とても大切な風習だったのだろうと思います。

素麺はどこに?

先程の中国の悪鬼を鎮めた話に出てきた「索餅」(さくべい)というお菓子ですが、これは平安時代に日本へと伝わりました。

そして平安時代は、宮内における儀式・作法を集大成した延喜式(えんぎしき)と呼ばれるものが完成した時代になります。

この延喜式の中で、7月7日に「索餅」をお供え物として捧げることが風習となり、これが時代を経るにつれ素麺へと変わっていきました。

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この延喜式で行われていた風習が、徐々に民間へと伝わり、現在の我々が知る7月7日に素麺を食べるという風習になったのです。


また、素麺は同じく中国から伝わった乞巧奠(きこうでん)とも関係があるという説があります。

中国では、機織りがとても上手だった織姫にあやかり、女性たちが織りや裁縫が上達することを願う風習がありました。

この織りや裁縫と関係がある食べ物として、素麺が食べられるようになったというわけです。

織りや裁縫に欠かせない糸が、素麺とそっくりだからという話もあります。

素麺も、白色以外に緑や黄色などの種類があることを考えると、素麺と糸がそっくりだということに納得できるかと思います。


ちなみに、色付きの素麺は五色の短冊と同じように厄除けの意味があります。

これは古代中国の陰陽五行説にちなんだもので、素麺の五色の色が青龍・朱雀・白虎・玄武・麒麟に該当するからです。

これらは中国の聖獣たちなので、強力な厄除けになること間違いなしですね。

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まとめ

今年の七夕には短冊に願い事を書いて笹の葉に吊るし、素麺を食べて一年の無病息災を祈ると良いですね。

7月はすでに気温が素麺を美味しく食べることが出来る季節ですし、ぜひ、素麺を食べましょう。

あなたの快適な生活のために、この記事がお役に立てれば幸いです。

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