7月7日と言えば七夕ですよね。
駅や商店街で願い事を吊るした笹を見る人も多いことでしょう。
華やかな短冊に様々な願い事が書かれているのを見ると、自分も楽しくなってきますね。
ところで、この笹と短冊ですが、なぜこの2つが七夕では定番になっているのでしょうか?
「昔からそうだけど、ちゃんとした理由や意味については知らないな……」という人は珍しくありません。
また、短冊以外の飾りが吊るされていることがありますが、これらの意味もよくわからないと思います。
自分で書いた願い事を笹に吊るす機会があるかもしれませんし、きちんとした知識を知っておきたいですよね。
そこで今回の記事では、
- 七夕の笹の由来について
- 七夕の短冊には意味がある!
- 七夕の飾りの意味とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
ぜひ、参考にして下さい。
七夕の笹の由来について
七夕で短冊などを吊るすのに何故笹を使うのかというと、昔から「笹竹は神聖なものである」という認識が在るからです。
笹竹は、冬の寒さなどの環境にも耐える力を持ち、天に向かってまっすぐ伸びるその姿は見る者に生命力の強さを感じさせます。
そして、殺菌力の強い葉には厄除けの力があると信じられていたということも大きいでしょう。
七夕以外の儀式にも、笹竹は使用されており、テレビなどで笹で体を清めているところを見たことがある方は多いかと思います。
また、笹の葉が風などで擦れ合う時に起きる音は、精霊や神様を招くとされていました。
このように、笹竹は神聖なものとして特別視されており、七夕で切実な願い事を書いた短冊を吊るすのにうってつけな存在なのです。
七夕の短冊には意味がある!
七夕の時に願い事を書き込む短冊。
この短冊そのものにもきちんとした意味があることをご存知でしょうか?
「短冊は願い事を書くためだけのものでは?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、実はそれ以外の意味があるんです。
どういうことかというと、短冊の色には特別な意味が存在します。
七夕の時に笹に吊るす短冊の色は「赤」「青」「黄」「白」「黒」の5種類が基本となっています。
それぞれの色の意味は、
青……徳を積む・人間力を高める
黄……信頼、知人・友人を大切にする
白……義務や決まりを守る
黒……学業の向上
となっています。
この色の元は、中国の陰陽五行説からきており、人間が遵守し真面目に生きていくために必要な五徳に対応しています。
また、この5色は中国の乞巧奠(きこうでん)と呼ばれる、牽牛星(けんぎゅうせい)・織女星を祭る儀式とも関係があります。
機織りがとても上手だった織姫にあやかり、7月7日に女性たちが織りや裁縫が上達することを願い、庭先の祭壇に針や5色の糸を供えて星に祈りを捧げていました。
この乞巧奠が昔の日本へと伝わり、現在の七夕の由来の1つになりました。
そして、時代を経るにつれ5色の糸が5色の短冊に姿を変えたのです。
七夕の飾りの意味とは?
七夕の笹には、短冊以外にも飾りを吊るすことがあります。
この短冊以外の飾りにも大切な意味があり、飾りごとに以下のようなものになります。
吹き流し
紙風船やくす玉に五色のテープを貼り付けたものがこれに該当します。
機織りがとても上手だった織姫を象徴するものであり、織りや裁縫が上達する願いがこめられています。
巾着
巾着・財布を模した折り紙などが該当します。
これはそのままですね。
金運上昇の願いがこめられています。
折鶴
折鶴は長寿の意味があり、家族が長生きすることへの願いがこめられています。
網飾り・投網
漁業における豊魚・大漁の祈りがこめられています。
昔の日本では魚は貴重品だったからですね。
紙衣(かみこ)
紙で作った人形や着物が該当します。
天災や病気などの災いを代わりに引き受け、身代わりになってもらうという意味があります。
昔は天災や病気などが猛威をふるったことも多いため、切実な願いだと言えます。
くずかご
物事への整理整頓や清潔、倹約の願いがこめられています。
これを作る際は、他の飾りを作る際に余った紙を使用します。
七夕に関するその他の情報について
七夕に関するその他の情報については、以下の記事にまとめています。
七夕の飾りはいつからいつまで飾るのか?片付けた後の処分方法も紹介
七夕に素麺を食べるのは何故なのか?その由来や意味について紹介
七夕の由来や意味についてや願い事が叶うと言われるのは何故なのか?
まとめ
今年の七夕では、願い事を書いた短冊を吊るしてみるのも良いでしょう。
無病息災や金運上昇も一緒に願うことも出来ますしね。
あなたの快適な生活のために、この記事がお役に立てれば幸いです。