災害の中でも「津波」は被害が大きく恐ろしいものです。
そんな津波ですが、津波が来た時にビルの何階が安全なのか気になりますよね。
また、津波避難ビルという建造物の話を聞くことがありますが、詳細がよくわからないかと思います。
そこで今回の記事では、
- 津波が来た時は何階が安全なの?
- 津波避難ビルとは?
これらの情報をまとめてみました。
津波が来た時は何階が安全なの?
結論から言えば、津波から避難する際は「ビルの3階以上」への移動が目安となります。
例えば、大阪府では南海トラフで最大クラス(マグニチュード9クラス)の巨大地震が発生した場合の津波の浸水想定がホームページに記載されています。
そして、ここではビルの3階以上に逃げるように警告されています。
というのも、津波によって水門が破られた場合、マグニチュードが9.1想定で5メートルの津波が到達すると予測されているからですね。
そのため、津波から命を守ることを考えるなら、ビルの3階以上に住むのが無難と思います。
ただし、避難先のビルは木造ではないものを選ぶようにしましょう。
木造住宅は津波による破壊被害を大きく受けることが多く、中には家が丸ごと流されるといった状態のものも珍しくありません。
津波からの避難先として3階以上のビルを目指す場合は、必ず鉄筋コンクリートのビルを選ぶようにしましょう。
また、ビルへ避難する際は津波以外に火災にも注意をしておく必要があります。
例えば、2011年3月に発生した東日本大震災は津波浸水や原発被害が極めて深刻でしたが、関東大震災や阪神・淡路大震災を超える件数の火災が発生しています。
とくに、大規模延焼のほとんどは津波を原因として発生した火災であるとされ、避難するために利用したビルが火災に見舞われるといったことが懸念されます。
そのため、津波からの避難は高台を目指しての移動が基本となります。
それを踏まえた上で、高台が自分の周囲にない・高台までの距離が長過ぎるといった時に、高層ビルなどへの避難を考えると良いでしょう。
あるいは、後述する津波避難ビルの利用を検討しても良いかと思います。
津波避難ビルとは?
「津波避難ビル」とは、津波から命を守るための緊急避難の際に、自然地形の高台に避難するのが困難な場合に一時的に避難を行う建物のことです。
各都道府県や地区町村が備えている避難計画の中には、この津波避難ビルへの避難が組み込まれている可能性があります。
津波避難ビルには独特のマークが存在するので、あらかじめ位置情報と一緒に確認しておくと良いでしょう。
また、各都道府県などのホームページの防災情報に関する部分に、津波避難ビルの所在地などの情報が記載されていることがあります。
それらの情報を使えば、Googleマップなどで位置情報や外観を確認できるかと思います。
もちろん、津波避難ビルまでの避難経路を実際に歩いてみることも重要です。
インターネット上に表示されるマップだけではわからないこともありますからね。
東京都防災ホームページ:「東京被害想定デジタルマップ」・「東京マイ・被害想定」
津波のピクトグラム、意味分かる?命を守るために知っておきたいこと【津波防災の日】
津波に関するその他の情報
津波避難時の持ち物は何を持っていく?最低限準備すべきものとは?
まとめ
津波から避難する際は「ビルの3階以上」への移動が目安となります。
例えば、大阪府では南海トラフで最大クラス(マグニチュード9クラス)の巨大地震が発生した場合の津波の浸水想定がホームページに記載されています。
そして、ここではビルの3階以上に逃げるように警告されています。
というのも、津波によって水門が破られた場合、マグニチュードが9.1想定で5メートルの津波が到達すると予測されているからですね。
そのため、津波から命を守ることを考えるなら、ビルの3階以上に住むのが無難と思います。
また、高台が自分の周囲にない・高台までの距離が長過ぎるといった時には、「津波避難ビル」への避難を検討しましょう。