車が燃える「車両火災」は様々な要因で発生します。
目立つのは交通事故などによる車両の損傷からの火災発生ですが、それだけが原因ではありません。
しかし、車両火災の原因が具体的にどんなものがあるのか、それがよくわからないと対策を講じにくいですよね。
また、車両火災が発生した時の消化方法についても気になるところです。
そこで今回の記事では、
- 車両火災の原因はこれ!
- 車両火災の消火方法のやり方とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
車両火災の原因はこれ!
1・排気管
車両火災の原因で最も多いのは「排気管」関係のものになります。
ここで言う「排気管」とは、エキゾーストマニホールドやメインマフラー、ブレーキ系統などを指しています。
これらは、通常の状態であれば火災・発火とは無縁です。
発熱が最も予想される部位であるため、車両の設計上、2重・3重の安全対策が施されてもいます。
しかし、整備不良や経年劣化、オイル漏れや異物の巻き込みなどの理由により、発火する可能性があります。
また、車両の整備を行った際に、内部に可燃物(ウエスなど)の置き忘れをしたということも考えられます。
2・燃料やオイルなどが漏れる
燃料やオイルなどは可燃性のものが使用されているため、車両設計において徹底的に安全対策が施されています。
しかし、経年劣化や事故による破損などが発生すると、燃料やオイルなどが漏れ、それが火災の原因となることがあります。
また、車両の燃料となるガソリンは非常に引火しやすいという特徴があり、ガソリンが存在する場所から離れた場所で火花が発生した場合でも、燃焼・爆発する可能性があることに注意をしてください。
3・車内にある放置物
車内にある放置物が火災の原因となる子とがあります。
例えば、フロントウインドウにアクセサリーなどを吊るしている方は多く見ますが、このアクセサリーを固定する透明の吸盤が凸レンズ効果を果たし、太陽光が集光され、部分的に高温箇所を作り出すことがあります。
「虫眼鏡で太陽光を一点に集中すると火がつく」という表現だとわかりやすいでしょうか。
透明の吸盤以外では、水の入ったペットボトルやインテリアに付属している水晶玉なども該当します。
また、ライターやスプレー缶などを高温の車内に放置することも火災の原因となることが考えられます。
4・電気関係
モーター系統の配線の接続の緩みや取り付け不良、絶縁体の劣化などによって火花が生じ、それが火災の原因となることがあります。
電気関係が車両火災の原因となる場合、事故などの外部からの衝撃や経年劣化もそうですが、全体の傾向としては自分で部品を取り付けるユーザーによる整備不良が多いです。
そのため、パーツの取り付けがしっかりと出来ているかを入念に確認する、プロに整備を依頼するなどをしておくようにしましょう。
また、それ以外ではカーナビやオーディオをはじめ、後付けの電気系アクセサリーの接続不良も同様です。
これらの配線やアースの処理が適切でなければ、火災の原因となる可能性があります。
車両火災の消火方法のやり方とは?
火災発生が走行中であれば、ハザードランプを点滅させて後続車に対して緊急事態が発生したことを伝えます。
次に、携帯電話などで「119番」に通報するようにしてください。
そして、対処可能な範囲で初期消火に務めることになります。
具体的な車両火災の消火方法としては、消火器を使うことが基本的な方法となります。
ごく初期の火災であれば、消火器を使って火を消し止めることが可能であるからですね。
自動車の中に保管しておくことが出来る小型の消火器なども販売されているので、これらを活用すると良いでしょう。
また、ガソリンなどによる火災ではなく、収れん火災のような火災であればペットボトルの水を消火に使用することも出来ます。
ただし、車のタイヤが燃焼を始めたり、車内の樹脂が燃え始めた場合は、すでに小型の消火器では消火不可能であることが多いです。
爆発などに巻き込まれないよう、炎上している車から大きく距離を取りましょう。
もちろん、携帯電話などで「119番」に通報することも忘れないように注意をしてください。
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まとめ
車両火災は思いもよらぬことから起こることがあります
そのような車両火災を防ぐために、あるいは消化をするために、この記事がお役に立てれば幸いです。