「本」を保管する上で本の劣化が気になることがあります。
具体的には「黄ばみ」がまず挙げられるかと思います。
しかし、本に汚れが生じる原因や落とし方がわからないと困ってしまいますよね。
そこで今回の記事では、
- 本の汚れの原因とは?
- 本の汚れの落とし方とは?
- 本の黄ばみ防止方法とは?
これらの情報をまとめてみました。
本の汚れの原因とは?
本の汚れの原因は主に3つあります。
それぞれ、「水によるもの」・「ホコリや食べカス」・「害虫の排泄物」です。
1番目の「水によるもの」はわかりやすいですね。
外出している際に雨に振られるなどして本が濡れてしまう場合などです。
このように本のページに水滴が付いてしまうと、その部分が変色してシミになってしまいます。
2番目の「ホコリや食べカス」とは、本を読んでいる時にこれらがページに付着することを指しています。
本のページにホコリや食べカスが付着すると、その部分の酸化が進行することでシミになります。
また、食べカスに油が含まれているとそれもそのままシミになってしまいます。
最後の「害虫の排泄物」ですが、これは紙魚やチャタテムシなどの害虫の排泄物になります。
こういった本に発生する害虫は大量発生しやすいため、食害と合わせて甚大な被害をもたらす恐れがあります。
本の汚れの落とし方とは?
本の汚れの落とし方は、その本のページの紙質によって異なります。
例えば、本文用紙(書籍の本文を印刷するための用紙の総称)の場合は、消しゴムでこする落とし方が有効です。
これは本文用紙の多くが上質紙や中質紙であるためですね。
本の小口や天地の部分についた手垢などの汚れは、消しゴムで落とすか紙ヤスリで研磨することで綺麗にできます。
よほど酷い汚れでない限り、この落とし方で対処できるかと思います。
また、ビニールコーティングされたカバーの場合は、ウェットティッシュや水を少量含ませたティッシュで拭いてみてください。
軽い汚れならこれだけでかなり綺麗にできます。
酷い汚れの場合は、漂白剤を水に薄めてティッシュに含ませて丁寧に拭いてみると良いでしょう。
その際は、漂白剤を含ませたティッシュをページの端などに使ってみて、問題ないようであれば汚れの掃除に取り掛かると良いでしょう。
こうすることで、漂白剤による万が一の変色を予防できます。
本の黄ばみ防止方法とは?
本の黄ばみ防止方法は原因を理解して、それに対する対策を講じることが効果的です。
本の黄ばみの原因には、以下のようなものが挙げられます。
2・湿気
3・酸化
以上です。
1番目の「紫外線」は日光はもちろん、照明である蛍光灯などからも放射されています。
紫外線は紙の中にも浸透するという特徴があるため、本のページが重なっている場合などでも黄ばみが発生してしまいます。
そのため、本を保管する際には紫外線を遮断するためにブックカバーをつけたり、UVカット効果のあるフィルムを窓に貼るなどの方法が効果的です。
2番目の「湿気」は、本が湿気を吸ってしまうとカビや微生物の増殖、後述する酸化の促進などにより黄ばみが発生します。
また、紙は湿気により繊維構造が変化することがあります。
湿気を含んだ状態から乾燥すると、繊維が引き締まることで黄ばみにつながることがあります。
そのため、定期的に部屋の換気や虫干しをして湿気による黄ばみの発生を予防しましょう。
最後の「酸化」はそのままですね。
紙は時間の経過とともに酸素や湿気との反応によって、紙の繊維内部の化学構造が変化していきます。
その結果、色素分子が変色して黄ばみが現れます。
また、基本的に酸素に触れることで酸化が進むため、経年劣化として黄ばみが現れることも考えられます。
本を酸化から守るためには、なかなか難しいですがアンモニア水を使った方法があります。
本の表紙や3辺など日焼けしやすい部分を、アンモニア水で湿らせた布を固く絞り拭き取ることで本の酸化を遅らせることができます。
シャボン玉 酸素系漂白剤 750g 漂白 消臭 除菌 染み抜き ナチュラルクリーニング
本に関するその他の情報
本は屋外で保管できる?物置の場合は?ビニール袋に入れるのは?
まとめ
本の汚れの原因は主に3つあります。
それぞれ、「水によるもの」・「ホコリや食べカス」・「害虫の排泄物」です。
また、本の汚れの落とし方は、その本のページの紙質によって異なります。
例えば、本文用紙(書籍の本文を印刷するための用紙の総称)の場合は、消しゴムでこする落とし方が有効です。
ビニールコーティングされたカバーの場合は、ウェットティッシュや水を少量含ませたティッシュで拭いてみてください。
最後に、本の黄ばみの原因には、以下のようなものが挙げられます。
2・湿気
3・酸化
以上です。
それぞれの原因に対する予防策を講じることで、本の黄ばみを予防することができます。