台風やゲリラ豪雨により自宅が浸水してしまうことが多くなってきています。
中には1階だけでなく2階まで汚水や汚泥が流入してくることがあります。
もちろん、自宅が浸水する前に避難することが重要ですが、何らかの理由で逃げ遅れてしまい、どうしようもなくなることも考えられます。
こういった時に気になるのが自宅の屋根への登り方です。
テレビなどで見ることがあるように、2階まで水没しても屋根の上は大丈夫である場合があります。
しかし、自宅の屋根へ登った経験がある方は少ないでしょうから、具体的にどうすれば良いのかわからないですよね。
そこで今回の記事では、浸水時の屋根への登り方についてお伝えさせていただきます。
浸水時の屋根への登り方はこれ!
浸水時に屋根へ登るための準備をする
浸水時の屋根への登り方は、現在住んでいる自宅の構造により多少の違いが生じます。
ですので、一概に「この方法で大丈夫!」とは言えませんが、いくつかの登り方の中から自宅の構造に合ったものを選べば大丈夫です。
ただ、何の準備も無しに屋根へ登るのは難しいので、災害が発生する前に必要な準備を整えておきましょう。
具体的には、
2:ロープ
3:軍手・作業用グローブ
4:安全靴(滑りにくく、安定したグリップ感があると良い)
5:ヘルメット
以上になります。
1番目は屋根に登るために、ほぼ必ず必要になるものです。
また、2番目のロープは、ハシゴ・脚立よりも使用する可能性は低いですが、自宅の構造上こちらの方が都合が良いこともあります。
これらの道具は予め用意しておく必要があるわけですが、ハシゴ・脚立・ロープを保管しておく場所は2階よりも上の階がおすすめです。
というのも、浸水被害が起こった際は外に出るのは危険ですし、場合によっては床上浸水により1階が水没している可能性もあります。
確実に屋根の上に登ることを考えると、ハシゴや脚立の保管場所は2階よりも上の階にしておいた方が無難でしょう。
3・4・5番目は、屋根へ登る際に怪我や足を滑らせることを防止するためのものです。
例えば、浸水発生時は雨風が強いことが予想されるため、屋根の上で足を滑らせるなどの危険があります。
屋根からの転落は命を落とす危険性が十分にあるため、そういったことを予防することは非常に重要になります。
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浸水時の屋根への登り方を考える
前章にもあるように、浸水時の屋根への登り方は家の構造により多少異なります。
例えば、ベランダが無い家である場合、ベランダからハシゴを使って屋根に上ることは出来ません。
そのため、予めどういったルートで屋根へ登るのかを確認しておくと良いでしょう。
屋根へのルートを確認することで、ハシゴなどの必要な道具もわかりますしね。
また、「屋根へ登るためのルートがよくわからない」という方もいらっしゃるかと思いますので、以下に多くの家で出来る屋根への登り方をいくつかお伝えさせていただきます。
1・天井裏や屋根裏から屋根へ登る
天井裏や屋根裏がある家の場合、そこから屋根へ登れる可能性があります。
多くの場合、天井裏や屋根裏の状態を点検するための点検口が備えられているので、そこから入ることが出来ます。
天井裏や屋根裏に行く場合には、ロープやハシゴ・脚立を必要とすることがあるので準備しておくと良いでしょう。
また、屋根裏に窓が設置されていることがありますが、窓の大きさが小さく、移動が難しい場合は無理をしない方が無難でしょう。
高所からの転落は命の危険がありますからね。
これ以外にも、「このルートで屋根へ登るのは難しい」と感じたら、別のルートを試した方が良いでしょう。
2・ベランダから屋根へ登る
最近はベランダがある家が非常に多くなっています。
ベランダは家から突き出る形になっていることが多いため、そこから屋根へ登れる可能性があります。
あるいは、ベランダから同じ高さの屋根へ移動し、そこからハシゴなどを使って高い屋根へ登るという方法もあります。
この方法で屋根へ登る場合、注意すべきこととして足元が不安定であることが挙げられます。
浸水が発生している時は雨風が強いことが多いので、雨水で足が滑りやすくなっていますし、強風があれば身体が煽られることでしょう。
そのため、ベランダからハシゴや脚立を使って屋根へ登る場合、ロープなどでしっかりと固定しておきましょう。
また、複数人が登る場合は、一人がハシゴを下で抑えておくと安定します。
3・窓から屋根へ登る
ベランダや屋根裏などが存在しない場合、窓から屋根へ登る方法もあります。
窓の近くに手をかけたり、足場になるような突起物があればそれらを使って登ることが出来るかもしれません。
ただし、基本的にはハシゴやロープを使って登る方が安全です。
そのため、ハシゴやロープで屋根へ登れないかを試してから他の方法を探すのが無難でしょう。
4・排水管や室外機を伝って屋根へ登る
上記の方法全てが使えない場合、雨樋などの排水管や室外機を伝って屋根へ登ることが出来るかもしれません。
しかし、当たり前ですがこの方法は非常に危険です。
高所から転落することが十分考えられますし、小さな子どもや高齢者の方ではそもそも試みること事態が難しい・不可能であることも考えられます。
そのため、まずは他の屋根へ登る方法を試すようにして、本当にどうしようもない時だけこの方法を使うという扱いにすべきです。
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まとめ
水害発生時に垂直避難するためのルートは、各家で異なるので注意が必要です。
予めルートを確認しておくと緊急時に動きやすくなるので、しっかりと調べておきたいですよね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。