最近では日本各地で水害の被害が多発しています。
台風やゲリラ豪雨により、床下浸水の被害を被った方は多いのではないでしょうか?
床下浸水後の後処理のために、高額な修繕費を求められる方もいるでしょう。
そんな床下浸水ですが、保険金は支払われるのか気になるところですよね。
そこで今回の記事では、床下浸水時に火災保険で保険金は支払われるのかについてお伝えさせていただきます。
床下浸水時に火災保険で保険金は支払われるのか?
床下浸水時に火災保険で保険金は支払われるのかはズバリ、「各種保険の内容による」ということになります。
というのも、現在の損保各社の火災保険は、それぞれが独自の保険として販売されているためですね。
「火災保険A」では保険金は支払われても、「火災保険B」では保険金が支払われないということが起こり得ます。
そのため、自分が加入している火災保険が、床下浸水などの水災に対応しているかどうかを確認すると良いでしょう。
また、基本的に最近の火災保険は水災補償がセットになっているものが多いですが、長期契約による古いタイプの火災保険は水災補償がないことがあります。
現在、水害による被害を被っていなくても、未来のことはわかりませんからチェックしておくと良いかもしれません。
あるいは、契約時に水災補償の有無を選択できる保険もあるので、もしも、これから火災保険の契約をしようと考えている方は、契約時に保険の内容をしっかりと確認した方が良いでしょう。
ちなみに、自宅が浸水した際に、保険に関する書類を紛失してしまうこともあるかと思います。
その場合は、下記の連絡先へ相談すると良いでしょう。
電話番号:0120-501331(無料)
土日祝・年末年始をのぞく、9:15~17:00
「水害にあったときに」~浸水被害からの生活再建の手引き~より抜粋
最後に、さらに注意すべき点として、「床上浸水」には対応していても「床下浸水」には対応していない場合もあります。
他にも、「災害時、床上浸水または45cmを超える浸水があった場合に水災補償が支払われる」という保険内容である場合、水位が45cm未満であれば、床下浸水が発生しても水災補償が支払われないことが考えられます。
床下浸水時に火災保険で保険金を受け取るために
「床下浸水時に火災保険で保険金は支払われる」となっていても、実際には様々な行動を起こす必要があります。
その中の1つが「自宅の被害状況を写真に取る」ことです。
被害状況がよくわかる写真があると、火災保険以外にも下記の罹災証明書(りさいしょうめいしょ)の取得にも役立ちます。
また、写真のとり方としては、家の外をなるべく4方向から取るようにすると良いでしょう。
さらに、浸水時にどの程度の高さまで水が来たのかを表すために、メジャーなどを使うのも効果的です。
床下浸水であれば、畳をはぐったり、床下収納を取り外して床下の状態も撮影しておきましょう。
そして、浸水被害の写真撮影が終わったら、加入している保険会社へ連絡をします。
水没してしまった家財道具なども水災補償の対象となることもあるため、自宅の現状をしっかりと保険会社の方と相談すると良いでしょう。
家財道具以外にも、家屋の消毒にかかっった費用なども水災補償の対象に含まれることもあります。
次に、罹災証明書(りさいしょうめいしょ)についてです。
罹災証明書とは、自宅などがどれ程の被害に合ったのかを証明するものになります。
災害の被害に合われた方の申請を受け、各市区町村(自治体)が調査を行い、自宅などの被害状況に応じて「全壊」「大規模半壊」「半壊」「一部損壊」などを認定するというわけですね。
この罹災証明書があるば、義援金や仮設住宅・公営住宅へ優先的入居などの各種支援を受けることが出来るようになるため、日常生活再建のために大きな助けとなるでしょう。
保険金とは違いますが、罹災証明書のことを知っておくと大きな違いが生じるので、被災した時は忘れずに手続きをするようにすると良いでしょう。
ちなみに、罹災証明書の手続きは各市区町村の窓口で行いますが、その際に必要なものは、
2・印鑑
3・自宅の被害状況がわかる写真
4・建物図面(提出することができる場合のみ)
以上になります。
また、罹災証明書はその場ですぐに発行されるわけではなく、1週間ほどの時間が必要になります。
しかし、各種支援を受けるために今すぐ罹災証明書が必要になることがあると思います。
その場合は、罹災届出証明書を申請し取得しましょう。
罹災届出証明書とは、罹災証明書を申請したことを証明するための書類で、すぐに発行して貰えるのでこれを使えば各種支援を受けられる可能性が上がります。
罹災届出証明書も各市区町村(自治体)で手続きが可能で、その際に必要なものは罹災証明書と同様です。
ちなみに、各市区町村のホームページでもこれらの情報を確認できます。
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まとめ
床下浸水などの被害にあった場合、素早く後処理をして日常に復帰したいですよね。
そのためにも、火災保険の保険金や罹災証明書を有効に使いたいところです。
スムーズな作業のために、この記事がお役に立てれば幸いです。