パソコンで作業中にお茶やコーヒーが入った容器を倒して、キーボードがずぶ濡れになってしまったことがありませんか?
デスクトップ型のパソコンであれば、最悪でも故障するのはキーボードのみになりますが、ノートパソコンだとそうはいきません。
素早く対処してパソコン本体やデータを守りたいところですが、キーボードにこぼれた液体に対してどう対処すれば良いのか、悩むかと思います。
そこで今回の記事では、パソコンのキーボードに液体がかかってしまった時の対処方法について、お伝えさせていただきます。
パソコンのキーボードに液体がかかってしまった時の対処方法はこれ!
パソコンのキーボードに液体がかかってしまった場合、パソコンがデスクトップ型であるか、ノート型であるかで対処方法が多少変化します。
そのため、自分が扱っているパソコンの種類に応じた対処方法で、キーボードにこぼれた液体を処理していきましょう。
デスクトップパソコンのキーボードに液体がかかってしまった場合
1・パソコンの電源をOFFにしてキーボードを取り外す
まずはパソコンの電源をOFFにしましょう。
電源をONにしたままだと、こぼれた液体によりショートなどが起こる可能性があるからですね。
次は、キーボードをパソコン本体から取り外しましょう。
多くの場合、パソコン本体の裏側にキーボードから伸びるプラグなどが接続されているはずです。
また、キーボードのプラグなどを何処に接続していいか忘れそうであれば、外す前に写真を撮影しておくと効果的です。
2・キーボードにかかった液体を拭き取る
キーボードの表面に残った液体を、タオルやティッシュなどを使って拭き取っていきましょう。
その後は、キーボードの中の水分をしっかりと乾かして取り除きます。
直射日光の当たらない場所で日陰干しにすると良いでしょう。
キーボードに直射日光が長時間当たると、変色や変形の原因になることがあるため注意が必要です。
もしも、キーボードにかかった液体が多いようであれば、キーボードを傾けたり逆さにしたりして内部の液体も拭き取っていきましょう。
また、キーボードにかかった液体が水ではなく、紅茶やコーヒーなどであれば、糖分によりパーツがくっついて離れなくなるなどの原因になることがあります。
その場合は、キーボードからキーを取り外して、キー本体やキーボードのキー下部をしっかりと掃除をした方が良いでしょう。
キーボードの掃除方法については、下記の記事で情報をまとめています。
パソコンのキーボードの掃除方法はこれ!簡単なやり方をくわしく紹介
3・キーボードを元に戻す
キーボードを掃除して、パーツ各種をしっかりと乾燥させたら元の状態に戻しましょう。
キーボードのプラグを、パソコン本体からキーボードを取り外した時に差し込んでいた箇所へ戻すわけですね。
また、キーボードからキーを取り外している場合は、キーの種類と配置に注意してはめ込んでいきましょう。
ノートパソコンのキーボードに液体がかかってしまった場合
ノートパソコンのキーボードに液体がかかってしまった場合、注意すべき点として分解するかどうかの判断が挙げられます。
ノートパソコンの構造は複雑であるため、慣れている人でなければ元の状態に戻せない可能性があるからです。
また、ノートパソコンを分解することにより、保証の対象外になってしまう危険もありますしね。
そのため、これらのリスクが重いと考えるなら、ノートパソコンを分解しないという選択肢もありかと思います。
これからお伝えする方法は、ノートパソコンを分解せずに行う対処方法になるので、分解することが出来ない方でも実行可能なのでご安心ください。
1・パソコンの電源をOFFにする
この手順を行う理由はデスクトップ型の時と同じですが、ノートパソコンの場合はACコードも抜いておく必要があります。
また、ノートパソコンはコードを抜いてもバッテリーで通電が続くので、可能であればこのバッテリーも取り外しておきましょう。
そして、以降の作業の邪魔にならないように、マウスなどの周辺機器が接続されていれば、このタイミングで全て取り外しておくと良いでしょう。
2・キーボードにかかった液体を拭き取る
タオルやティッシュなどを使って、ノートパソコンの表面に残っている液体を拭き取りましょう。
ノートパソコンにこぼれた液体を素早く拭き取ることができれば、被害を抑えることが出来ますからね。
3・キーボード内部の液体を処理する
ノートパソコンの内部へと入り込んだ液体の処理方法は、パソコンによって変わります。
というのも、最近のノートパソコンの多くは、液体をキーボード部分へこぼすことを想定した構造となっているからです。
つまり、液体をこぼしただけなら大丈夫でも、ノートパソコンを傾けることにより液体が機械の深部へ入り込んでしまう場合、故障に繋がる可能性があるわけです。
逆に、古いノートパソコンの場合は、液体をキーボード部分へこぼすことを想定していない可能性が高いです。
その場合は、ノートパソコンを傾けたり逆さにしたりして液体を外へ出す必要が生じます。
そのため、ノートパソコンの構造に応じて以下の方法で対処していきましょう。
タオルを用意して、その上にノートパソコンを逆さまにして乗せましょう。
こうすることで、ノートパソコン内部の基盤へ液体が侵入する可能性を減らすことが出来ます。
内部に入った液体を十分に出し切ったら、ノートパソコンをひっくり返し、ドライヤーなどを使って乾燥させていきましょう。
その場合は、ドライヤーの熱風による変色や変形に注意してください。
ノートパソコンの構造上、液体が機械の奥深くへ入り込まないのであれば、そのままドライヤーなどを使って乾燥させていきましょう。
その場合は、ドライヤーの熱風による変色や変形、強風により液体が飛び散らないように注意してください。
4・しっかりと乾燥させる
対処できるだけの液体を処理したら、ノートパソコンをしっかりと乾燥させます。
最低でも2~3日、可能であれば一週間程度の時間を放置するのが無難です。
もしも、仕事でノートパソコンを必要とするのであれば、代替品を用意することを検討した方が良いでしょう。
また、ノートパソコンを乾燥させる際は、風通しが良い日陰に置いておくと効果的です。
直射日光に当たると、変色や変形の原因になることがあるため注意が必要です。
5・ノートパソコンのデータを復旧する
上記の手順でノートパソコンの液体を処理したら、次はパソコンのデータの復旧が必要になります。
ノートパソコンにこぼした液体が単なる水であれば被害は小さいですが、炭酸やアルコールなどの場合は乾燥後でも金属部分を腐食させますし、糖分はベタつきが残るため、キーなどの可動部分の動きを悪くするからです。
また、作業後、パソコンが正常に動作するように見えても、時間経過で一気に腐食が進行することもあるため、パソコンが動く間にデータのバックアップを取るなどの作業をしておきましょう。
データのバックアップのやり方としては、
2・要領の大きいUSBメモリを用意する
3・設定した優先順位に沿って、なるべく細かい容量単位でUSBメモリにデータを退避させていく
以上になります。
ちなみに、細かい容量単位でデータを移動させるのは、作業が途中で中断されるのを防ぐためです。
容量が大きいデータをまとめて移動させようとすると、必然的に作業時間が長くなります。
そのため、バックアップ途中でパソコンに何らかの不具合が発生すると、作業が強制的に中断されてしまい、バックアップが出来なくなるからですね。
また、USBメモリの代わりに外付けHDDを使用することも出来ますが、初めて外付けHDDをバックアップに使用する場合、必要なソフトをインストールするなどしてパソコンに負担がかかります。
そのため、可能であればパソコンへの負担を減らすためにUSBメモリを使うのが無難でしょう。
6・業者に修理を依頼する
ノートパソコンにこぼした液体が炭酸やアルコールなどの場合は、金属部分の腐食が起こる可能性があります。
そのため、自分でノートパソコンを分解・掃除が出来ない場合、業者の方に修理を依頼する必要が生じます。
基本的にパソコンの修理は早い方が良いので、「どうすれば良いのか分からないから相談したい」といった場合でも、連絡をしてみると良いかと思います。
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まとめ
パソコンに液体がこぼれると本当に大変ですよね。
そんな時、しっかりとした対処方法を知っていればパソコン本体やデータの保全などに役立つでしょう。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。