「HDD」の空き容量が少なくなると、パソコン全体の動作に影響を及ぼして問題が発生することがあります。
しかし、HDDの空き容量の目安がわからないと対処が難しいと思います。
また、容量を圧迫する原因や空き容量を増やす方法も知っておきたいですよね。
そこで今回の記事では、
- HDDの空き容量の目安とは?
- HDD容量を圧迫する原因とは?
- HDDの空き容量を増やす方法とは?
これらの情報をまとめてみました。
HDDの空き容量の目安とは?
結論から言えば、HDDの空き容量の目安は「全ディスク容量の10~15%」だとされています。
そして、基本的にHDDの容量を限界まで使用することは避けるべきです。
これには下記のような2つの理由があります。
1・パソコンの動作が遅くなる
2・OSのアップデートができなくなる
以上です。
1番目の「パソコンの動作が遅くなる」とは、仮想メモリが不足することによる影響です。
パソコンにはシステムやアプリが高速で動作するために、データを一時的に保存しておくRAM(物理メモリ)という記憶領域があります。
そして、RAMがいっぱいになると、HDDの一部をRAMの代わりに使用するようになります。
これが仮想メモリと呼ばれるもので、HDDの容量が圧迫されると仮想メモリが上手く使えず、その結果、システムやアプリのデータ処理が停滞することで動作が遅くなってしまうわけですね。
2番目の「OSのアップデートができなくなる」はそのままですね。
WindowsなどのOSは様々な理由で定期的にアップデートが為されています。
当然、アップデートによって新しいファイルなどが追加されていくので、HDDに空き容量が無いとアップデートそのものが不可能になってしまいます。
また、Windowsは定期的に大型のアップデートが行われるため、最低でも10~20GBほどの容量が必要になります。
OSのアップデートができなくなると、セキュリティなどに致命的な問題が発生する可能性が高いので、HDDの容量には注意をしておきたいですね。
HDD容量を圧迫する原因とは?
HDD容量を圧迫する原因には複数のものが考えられます。
例えば、音楽や動画ファイルといった容量が大きいものを数多くダウンロードしているとすぐに容量が圧迫されていきます。
また、最近のゲームは要求される容量がとにかく大きいので、複数のゲームをインストールするとそれだけでHDDの容量が無くなることも珍しくありません。
あるいは、上記のようなことが無くても、一時ファイルがHDD容量を圧迫する原因となっていることがあります。
一時ファイルとは、システムやアプリが作業したファイルなどのデータを一時的に保存するファイルのことです。
通常、一時ファイルはパソコンに影響を及ぼすものではありませんが、知らない間に少しずつファイルが蓄積されていき容量を圧迫することがあります。
また、インターネット一時ファイル(キャッシュファイル)には、Webサイトを閲覧した際の情報が保存されています。
これは、Webサイトを閲覧する際にインターネット一時ファイルを参照することで、以前表示した内容をすばやく表示できるという機能です。
しかし、インターネット一時ファイルが大量に存在してしまうと、逆にWebサイトの表示が遅くなることがあります。
最後に、「システムの復元ポイント」による影響です。
Windowsには問題が起きた時に備えて、システムの復元ポイントを自動作成する機能があります。
システムの復元機能を使うと、パソコンのシステムの状態を過去のある時点に戻すことができるため、事実上のバックアップとしての機能があります。
しかし、パソコンのシステムの状態を保存するという都合上、システムの復元ポイントがHDDの容量を圧迫する恐れがあるわけですね。
HDDの空き容量を増やす方法とは?
HDDの空き容量を増やす方法には、以下のようなものが挙げられます。
1・ごみ箱を空にする
2・不要なファイルを削除する
3・不要なソフトウェアをアンインストールする
4・ファイル、フォルダを圧縮する
以上です。
1番目の「ごみ箱を空にする」はそのままですね。
通常、不要になったファイルなどを削除すると、そのファイルはごみ箱へと移動します。
つまり、移動するだけで本当に削除はしていないわけですね。
そこで、ごみ箱の中にあるファイルを削除することで、完全にファイルを消去してHDDの空き容量を増やします。
手順は簡単で、デスクトップ上にあるごみ箱アイコンを右クリックして、「ごみ箱を空にする」を選ぶだけで大丈夫です。
2番目の「不要なファイルを削除する」とは、前章にある一時ファイルなどの不要なファイルを削除することを指しています。
まず、パソコンそのものの一時ファイルの削除方法ですが、以下の手順で実行可能です。
1・タスクバー左下のスタートボタンから「設定」を開く
2・左側の項目の「システム」をクリックし、表示される項目の中の「ストレージ」をクリック
3・一覧から「一時ファイル」をクリック
4・「ファイルの削除」をクリック
以上です。
注意点として、以下の項目を削除してしまうと、万が一パソコンに不具合が起きた時に復旧・原因調査が困難になる可能性があります。
そのため、これらのチェックを外した上でファイルを削除するようにしましょう。
・Windowsアップグレードログファイル
・Windowsエラー報告とフィードバックの診断
・システムエラーのミニダンプファイル
また、インターネット一時ファイルに関しては、使用しているブラウザの設定画面から削除できます。
例えば、Google Chromeならブラウザーのウィンドウ上部にあるメニューアイコン(Chromeメニュー)ボタンを押し、表示されるメニューで[設定]-[プライバシーとセキュリティ]を選択します。
その後、「閲覧履歴データの削除」を選択し、上部にある「期間」を選択、さらに「キャッシュされた画像とファイル」にチェックをして削除を行います。
3番目の「不要なソフトウェアをアンインストールする」とは、パソコンにインストールされている不要なソフトウェアを手動で削除することです。
パソコンで作業などをしていると、何らかの理由でソフトウェアをインストールすることがありますが、中には使用頻度が著しく低いものもあるかと思います。
こういった使わなくても問題ないソフトウェアを削除することで、HDDの容量に空きを作ります。
手順としては以下のやり方で実行可能です。
1・タスクバー左下のスタートボタンを右クリック
2・「インストールされているアプリ」をクリック
3・各アプリの右側にある「…」ボタンをクリック
4・アンインストールをクリック
以上です。
最後の「ファイル、フォルダを圧縮する」とは、Windowsにはファイルやフォルダを圧縮して空き容量を増やす機能があり、これを使うことを指しています。
普段使うファイル・フォルダは「内容を圧縮してディスク領域を節約する」にチェックを入れることで、面倒な解凍をすることなくデータ容量を小さくすることが可能です。
逆に、すぐに使う予定のないファイル・フォルダは、ZIPファイルなどに圧縮することで、さらにデータを小さくできます。
まず、前者のやり方ですが以下のような手順になります。
1・圧縮したいファイル・フォルダを右クリックしてプロパティを開く
2・「全般」タブを選んで、「詳細設定」をクリック
3・「内容を圧縮してディスク領域を節約する」にチェックを入れて、「OK」をクリック
4・「OK」をクリックして、プロパティウィンドウを閉じる
以上です。
ZIPファイルなどに圧縮する場合は、圧縮するファイルを右クリックして、「圧縮先」→「ZIPファイル」を選択すれば大丈夫です。
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まとめ
結論から言えば、HDDの空き容量の目安は「全ディスク容量の10~15%」だとされています。
そして、基本的にHDDの容量を限界まで使用することは避けるべきです。
また、HDD容量を圧迫する原因には複数のものが考えられます。
大容量のソフトウェアのインストールや復元ポイントなどが原因に挙げられます。
最後に、HDDの空き容量を増やす方法には、以下のようなものが挙げられます。
1・ごみ箱を空にする
2・不要なファイルを削除する
3・不要なソフトウェアをアンインストールする
4・ファイル、フォルダを圧縮する
以上です。