花粉症になると様々な症状を引き起こします。
文字通り、植物の花粉が引き金になっているように思われる花粉症ですが、実は花粉以外にも花粉症の原因は存在します。
「杉の木の花粉が原因」「鼻水や目のかゆみが花粉症の症状」などと、大まかな知識は誰もがもっているかと思いますが、詳細について知っている方は少ないのではないでしょうか?
「子どもよりも大人の方が花粉症になりやすい」といった話もありますし、正確な知識がほしいですよね。
そこで今回の記事では、そもそも花粉症の原因とは何か?
これについて記事を書いてみました。
是非、参考にしてください。
花粉症の原因とは何か?
花粉症の原因とはそもそも何なのか?
花粉症とは、植物の花粉を吸い込むことにより起こるアレルギー反応です。
詳しく説明すると、体内に花粉が入ってきた時にそれを排除しようと身体の免疫が抗体(花粉に反応する「IgE」と呼ばれる抗体)を作ります。
この抗体が花粉に反応することによって、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状が現れます。
ちなみに、「なぜ抗体がこんなことをするの? 抗体ってウイルスとかをやっつけるためのものでは?」と考える方がいらっしゃると思います。
これは抗体がくっついている肥満細胞と呼ばれる細胞に問題があり、肥満細胞から放出されるヒスタミンがヒスタミン受容体(ヒスタミンを受け取るタンパク質)と結合し、花粉症の症状を引き起こします。
ヒスタミンが放出される場所によって症状に違いがあり、鼻の場合は鼻炎が、皮膚の場合は皮膚炎がという具合になります。
また、「じゃあ、花粉を体内に入ることを防ぐことが出来れば、あるいは侵入する花粉の量を減らせば花粉症にならないのでは?」ということにはなりません。
例えば、スギ花粉症はスギの木が多い山間部よりも、都市部に患者数が多いことから分かるように、花粉症になる要因は植物の花粉以外にも存在するからです。
というのも、花粉症に至るまでには一定以上の抗体の量が必要となるため、様々な要因の積み重ねが一定のラインを越えた場合に花粉症を発症します。
花粉症がよく水道水とコップの関係に例えられますが、コップに注がれる水が抗体で、水がコップから溢れ出た場合に花粉症の症状が現れるわけですね。
以下に植物の花粉以外に花粉症の原因になるものを挙げてみました。
花粉症とは別にアレルギー体質であること
花粉症とは別に、食べ物やダニなどに対してアレルギーをすでにもってしまっている方は花粉症になりやすい傾向にあると言われています。
特に、ダニなどの死骸といったハウスダストにアレルギーがある人とそうでない人では、花粉症の発症率は明確な差が存在しているため、明らかな関係があるとされています。
生活サイクルが不安定である
睡眠時間が短い・安定しない、あるいは昼夜が逆転している人も花粉症になりやすいと言えます。
なぜなら、睡眠不足は身体の自律神経を不調にさせてしまうので、免疫が正常に機能しにくくなるからです。
また、仕事や人間関係などの問題から感じるストレスも花粉症の原因の1つとされています。
食事に問題がある
インスタント食品やファストフードなどを日常的に食べる人は花粉症になるリスクを高めます。
こういった食品に使われる添加物の多くは、アレルギーへの影響が大きいとされているからです。
また、加工食品や肉などのタンパク質、高脂肪といった食品を大量かつ日常的に食べることも花粉症の原因になります。
自動車の排ガスなどの大気汚染
放出される花粉の量が山間部などよりも、花粉が少ない都市部で花粉症に悩まされる方が多い原因の1つとして、大気汚染が挙げられます。
住居の周囲がアスファルトで舗装されていたり、自動車の往来が激しい場所に住んでいると大気汚染は無視できないものになります。
単純に花粉の量が多い少ないだけでは、花粉症を防ぐことは難しいわけですね。
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まとめ
花粉症の原因と言えば、植物の花粉が真っ先に思い浮かぶと思います。
しかし、実際はそれ以外にも多くの要因が存在すため、自分の置かれている環境や生活習慣を改善することが必要になってきます。
筆者も、鼻水や目のかゆみが無視できない時がありますし、日常生活や仕事において、快適さを取り戻すためにも花粉症に対してきちんとした理解が大切だと考えます。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。