「雛人形を飾ろうと収納ケースを開けてみたら、雛人形の顔に黒いシミが!」
こういった経験がある方は意外と多いようです。
しかも、大切に保管していたにも関わらず汚れが付着してしまっていると悲しいですよね。
何とか自分の手できれいにしてあげたいものです。
ただ、雛人形を手入れする際は注意すべきことがいくらかあります。
これらを無視してしまうと雛人形がさらに傷むこともあるため、しっかりと対策をしておきましょう。
そこで今回の記事では、
- 雛人形を手入れする方法について
- 雛人形の手入れで顔はどうするの?
- 雛人形の髪を手入れする時の注意点
これらのことについて書いてみました。
ぜひ、参考にしてください。
雛人形を手入れする方法について
雛人形は非常にデリケートな存在です。
手入れするつもりが、逆に傷や汚れを付けてしまったら悲しいですよね。
そういった事態にならないためにも、まずは雛人形を手入れする際の注意点や必要な道具についてご紹介させていただきます。
天気の良い晴れた日に手入れを行う
雛人形にとって湿気は天敵です。
手入れを行う日は晴れた日を選ぶようにしましょう。
手袋をする
雛人形を直接手で触ってしまうと、手の脂やハンドクリームなどが黄ばみの元になることがあります。
こういった汚れを防ぐためにも、作業する前に手袋をするようにしましょう。
手袋は薄いグローブや綺麗な軍手で問題ありません。
毛ばたきと筆
雛人形に付着した埃をはらい落とすための毛ばたきと筆を用意しましょう。
雛人形にセットで付属している掃除用の品があれば問題ありません。
そうでない場合、毛ばたきと筆は柔らかい品を使いましょう。
また、筆は絶対に新品のものにしてください。
雛人形に筆から色が移ってしまうと、大変なことになります。
消しゴム
雛人形の表面に発生したカビを取る際に使用します。
角がしっかりしている新品の消しゴムを使用することが望ましいです。
少しずつ慎重に擦っていきましょう。
歯ブラシ
雛人形の髪を手入れする際に使用します。
これも新品の品を用意すべきです。
ドライヤー
雛人形の服のシワを伸ばすために使用します。
アイロンを使うと高温により服が変色することがあるため、ドライヤーをおすすめします。
具体的な手順
手入れを行う際は、雛人形の一部分だけを掴んで持ち上げることはしないように注意して下さい。
変形の原因にもなりますし、破損することも考えられます。
持ち上げる際は、肩のあたりをしっかりと掴みつつ雛人形全体を下からすくい上げるように持ちましょう。
まずは、毛ばたきと筆を使って雛人形に付着した埃を優しくはらい落としていきます。
広い面は毛ばたきを使用し、細かいところは筆を使うと良いでしょう。
ちなみに、口で埃を吹き飛ばそうとするのは厳禁です。
雛人形は湿気が天敵ですし、付着した唾液が汚れやカビの原因になることがあるからです。
終わったら、次は顔の手入れをしていきましょう。
雛人形の手入れで顔はどうするの?
雛人形の顔に付着したシミやカビが表面的なものであった場合は、ご家庭内でも対処可能です。
シミやカビの部分を、新品の消しゴムで慎重に優しくこすって下さい。
力を入れすぎると変形の原因になりますので、ゆっくりと丁寧に手入れを行うようにしましょう。
付着したシミやカビが広範囲に渡るものは、残念ながらご家庭内で対応することは難しいと思われます。
こうなってしまった場合は、雛人形を購入したお店や雛人形の修理業者などに相談しましょう。
また、雛人形を購入した際の保証内容によっては無料で修理をしてもらえることもありますので、しっかりと確認をしておきましょう。
次は、雛人形の髪の手入れについてです。
雛人形の髪を手入れする時の注意点
雛人形の髪は薄くノリ付けしてあるだけなので、手で触るなどするとすぐに乱れてしまいます。
そのため、櫛などで形を整えようとすると逆効果になることが多いです。
髪の毛が数本立っている程度なら、思い切ってその部分だけ切ってしまうのもありでしょう。
もちろん、きちんとした形へ戻したいと考える方もいらっしゃると思います。
その場合は、少し湿らせた歯ブラシで結ってあげましょう。
この時に水分が雛人形の顔に付かないように注意して下さい。
また、前章の顔の手入れと同様に崩れ方がひどい場合は雛人形を購入したお店や雛人形の修理業者などに相談するようにしましょう。
最後に、雛人形の服のシワをドライヤーで伸ばしていきましょう。
ドライヤーの熱風を当てながら手で伸ばせばOKです。
雛人形に関するその他の情報
雛人形に関するその他の情報について、以下の記事にまとめています。
雛人形の中古品の相場はこれ!購入する際の注意点などもくわしく紹介
雛人形を修理する方法はこれ!必要な道具ややり方などをくわしく紹介
雛人形はいつから飾るのが良いのか?いつまで飾るのかについても紹介
雛人形を収納する時にあると便利な道具や防虫剤と乾燥剤について
まとめ
雛人形は本当にデリケートな品なので、飾る際や収納する際には汚れが付着しないように気をつけたいところです。
将来、お子さんへ雛人形を引き継がせるであろうことも考えると、しっかりと手入れしておきたいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。