「ツバメ」は日本各地で見られる有名な鳥です。
そんなツバメですが、何を食べて生きているのかよくわかりませんよね。
子供向けの絵本などではミミズを食べている姿が描かれることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
そこで今回の記事では、
- ツバメの食べ物とは?
- ツバメの子供の食べ物とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
ツバメの食べ物とは?
ツバメは小さい昆虫をエサとして食べて生きています。
例えば、ハエ・ハチ・アブ・羽アリ・カゲロウ・蛾(ガ)などの飛行ができる昆虫ですね。
スズメなどの鳥は地面へ降りてエサを探すことがありますが、ツバメはほとんどの時間を空を飛びながら、これらの昆虫を探すことに当てています。
「ツバメは空を飛びっぱなしで疲れないの?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、ツバメは長く大きな翼をハングライダーのように滑空することで体力の消費を抑えています。
逆に、よくイラストなどで見られるミミズは食べることはまずありません。
人の保護下にあるツバメが、市販されているミルワームを与えられて食べるくらいでしょうか。
また、ツバメは大変燃費の悪い身体(代謝の非常に活発な身体)をしています。
そのため、とにかくエサを食べ続ける必要があるわけですね。
例えば、ちょっとした絶食でも、ツバメはすぐに肝臓をダメにしてしまいますし、もし1日も食べなければ死ぬことも珍しくありません。
これはツバメの雛も同様で、親鳥が朝から晩まで休む事なくエサを運び続けるのはこのためです。
ツバメの子供の食べ物とは?
ツバメの子供、つまり雛の食べ物は親鳥と同じものになります。
前章にもあるように、親鳥が獲ってくるハエ・ハチ・アブ・羽アリ・カゲロウ・蛾(ガ)などの昆虫ですね。
ツバメの雛はとにかくたくさんのエサを食べるため、親鳥はひっきりなしにこれらのエサを運んでくるわけです。
また、何らかの事情により、人間がツバメの雛を保護することがあります。
ツバメの雛が巣から落ちるなどして怪我をしている場合、保護許可が降りる可能性があります。
そういったツバメの雛に与える人工のエサとしては、市販されているミルワームやコオロギが挙げられます。
あるいは、生の虫を取るのは入手が大変だという方は、うぐいすなどのすり餌を雛に与えるのもおすすめです。
すり餌は植物性飼料と動物性飼料を合わせたもので、ツバメの雛に与える場合は動物性飼料が多い7分のものが良いでしょう。
そして、ツバメの雛はビタミン不足になると弱って危険な状態になってしまうので、すり餌に小魚の粉になったものを練り込むといった工夫をすると効果的です。
ツバメの雛を保護する際の注意点
ツバメは「鳥獣保護法」に基づいて指定されている野鳥です。
これにより、捕まえたり傷つけることが禁止されているわけですね。
つまり、ツバメの雛を個人が勝手に保護することが出来ません。
場合によっては法律違反とみなされ、「1年以下の懲役、または100万円以下の罰金」が科せられる可能性があることに注意をする必要があります。
そのため、ツバメの雛を保護したい場合、まずはお住まいの都道府県の鳥獣保護担当部署などの自治体などに連絡を入れて、ツバメの雛を保護をするための許可をもらうようにしましょう。
ツバメの雛が怪我をしているなどの状況であれば、保護の許可が出る可能性があります。
この目的を達成するため、鳥獣保護管理法には、鳥獣の保護及び管理を図るための事業の実施や、猟具の使用に係る危険の予防に関する規定などが定められています。
ツバメに関するその他の情報
ツバメの雛が巣から落ちる原因とは?落ちてるのを戻すのは大丈夫?
ツバメのフンが家の壁についた時の掃除方法とは?家の壁につかないようにするには?
まとめ
ツバメの食べ物はハエ・ハチ・アブ・羽アリ・カゲロウ・蛾(ガ)などの昆虫です。
毎日空を飛び回ってエサを獲るツバメはすごいですよね。