「てんとう虫」は草原や畑などでよく見かけるお馴染みの昆虫です。
そんなてんとう虫ですが、活動時期や活動時間についてはよくわからないことが多いですよね。
そこで今回の記事では、
- てんとう虫の活動時間とは?
- てんとう虫の活動時期はいつからいつまで?
これらの情報をまとめてみました。
てんとう虫の活動時間とは?
てんとう虫は基本的に「昼行性」の昆虫です。
日中の明るい時間帯に活発に動き回り、暗くなると大人しくなります。
実際、てんとう虫は気温の高い昼間や明るい晴れの日の方が飛翔性も高くなるそうです。
ただ、すべてのてんとう虫が昼行性かというとそうではなく、少し複雑なものとなっています。
例えば、てんとう虫の種類の1つである「ナミテントウ」は、およそ7割が昼行性で残りの3割は夜行性です。
上記にあるように、昼行性であるメリットがあるため、昼間に活動するものが多いですが、お互いに活動時間が競合してしまうため、同種でも一部は夜行性になったと考えられています。
そのため、稀ではあるかと思いますが、夜間に活動するてんとう虫と遭遇することがあるかもしれません。
てんとう虫は他の昆虫と同じように、街灯や家の照明の光に誘引される可能性がありますからね。
てんとう虫の活動時期はいつからいつまで?
結論から言えば、てんとう虫の活動時期は「3月~10月」になります。
これは、肉食型のてんとう虫の幼虫のエサとなるアブラムシが現れる時期も、同様に3月以降になるためだとされています。
肉食型のてんとう虫は、幼虫・成虫ともにアブラムシを食べて生活をしていますからね。
また、てんとう虫が幼虫でいる期間は短いです。
例えば、ナナホシテントウであれば、幼虫である期間は1~2週間ほど、成虫になるための蛹の期間は1週間以下と短いです。
ただ、てんとう虫の成虫は7月から9月上旬の暑い時期には姿を見かけなくなります。
これは、てんとう虫の成虫はこの時期になると、ススキの根元などにもぐり込んで「越夏(えっか)」する習性があるためです。
例えば、ナナホシテントウは夏の暑さに弱いため、この越夏をして暑い季節を乗り切るわけです。
ちなみに、越夏を行うのはてんとう虫の成虫だけで、幼虫は越夏を行いません。
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まとめ
てんとう虫は基本的に「昼行性」の昆虫です。
日中の明るい時間帯に活発に動き回り、暗くなると大人しくなります。
ただ、すべてのてんとう虫が昼間だけ動き回るわけではなく、一部のものは夜間に活動をしています。
また、てんとう虫の活動時期は「3月~10月」で、エサとなるアブラムシなどに合わせて活動をしていると思われます。