てんとう虫の幼虫が大量発生するのはなぜ?時期や益虫については? | ごろん小路。

てんとう虫の幼虫が大量発生するのはなぜ?時期や益虫については?

「てんとう虫」の幼虫が庭などで大量発生することがあります。

てんとう虫は日本人にとって身近な昆虫ですが、いきなり大量の数が現れると驚いてしまいますよね。

そこで今回の記事では、

  • てんとう虫の幼虫が大量発生するのはなぜ?
  • てんとう虫の幼虫が現れる時期はいつ?
  • てんとう虫の幼虫は益虫なのか?

これらの情報をまとめてみました。

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てんとう虫の幼虫が大量発生するのはなぜ?

てんとう虫の幼虫が大量発生する場合、その前の年にエサとなるアブラムシが豊富にいたからだと考えられます。

てんとう虫がエサとなるアブラムシをたくさん食べて、数を増やしたというわけですね。

例えば、自宅の庭で家庭菜園などをしていて、そこでアブラムシが大量発生すると、結果的にてんとう虫の幼虫も数を増やすことになります。

また、てんとう虫は植物の葉の裏に卵を産み付けるのですが、こういったてんとう虫が繁殖しやすい環境があることも大量発生の一因となります。

自宅の敷地内ではなく、家の周囲にそういった場所があると、そこで大量発生したてんとう虫が家の周囲に現れる可能性もあります。

ただ、てんとう虫はスズメバチのような巣を作る昆虫ではないため、基本的に特定の拠点で大量発生するということはありません。

てんとう虫の幼虫が現れる時期はいつ?

てんとう虫の幼虫が現れる時期としては、3月以降となります。

てんとう虫の幼虫のエサとなるアブラムシが現れる時期も、同様に3月以降になります。

そして、てんとう虫が活動する時期は「3~10月」となり、これもアブラムシの活動時期と同じになっているわけですね。

また、てんとう虫が幼虫でいる期間は短いです。

例えば、ナナホシテントウであれば、幼虫である期間は1~2週間ほど、成虫になるための蛹の期間は1週間以下と短いです。


ただ、てんとう虫の成虫は7月から9月上旬の暑い時期には見かけなくなります。

これは、てんとう虫の成虫はこの時期になると、ススキの根元などにもぐり込んで「越夏(えっか)」する習性があるためです。

例えば、ナナホシテントウは暑さに弱いため、この越夏をして暑い夏を乗り切るわけです。

ちなみに、越夏を行うのはてんとう虫の成虫だけで、幼虫は越夏を行いません。

てんとう虫の幼虫は益虫なのか?

結論から言えば、てんとう虫の幼虫は益虫です。

植物にとって害虫となるアブラムシをたくさん食べてくれますからね。

具体的には、テントウムシの幼虫はアブラムシを毎日20匹ほど食べています。

もちろん、幼虫が成虫になってもこれは同様なので、最後までアブラムシ駆除に貢献してくれます。

てんとう虫の成虫の場合は、1日に100匹以上のアブラムシを食べることもあります。


ただし、注意すべき点があります。

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それは、てんとう虫であるニジュウヤホシテントウは、ナス科のナス・トマト・ジャガイモなどの葉を削り取ったように食べる害虫であるからです。

淡い茶色の体に28個の黒い模様(ホシ)があり、羽に毛が多いためツヤがないのが特徴です。

このてんとう虫だけは害虫として家庭菜園などの野菜を荒らしますが、他のてんとう虫はアブラムシやカビを食べてくれる益虫です。

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まとめ

てんとう虫の幼虫が大量発生するのは、エサとなるアブラムシが大量に発生していたことが考えられます。

また、てんとう虫の幼虫が現れる時期としては、3月以降となります。

てんとう虫は、害虫であるアブラムシをたくさん食べてくれる益虫なので、見かけてもそっとしておいてあげてください。

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