ベランダや軒下に茶色いフンが散らばっていることがあります。
コウモリのフンですね。
コウモリのフンがベランダなどにあると気分が悪いですし、不衛生です。
また、フンから病気が感染しないかなども心配になりますよね。
自分たちの健康のためにも、しっかりとした対処方法を知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- コウモリのフンから病気は感染するのか?
- コウモリのフンの消毒方法とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
コウモリのフンから病気は感染するのか?
これはズバリ、感染します。
コウモリのフンによる感染症(ヒストプラスマ症など)はあると言われています。
ただ、日本に住んでいるコウモリのフンが伝染病を媒介するようなケースは、今の所聞きません。
しかし、伝染病のリスクは低くても、コウモリのフンには雑菌や寄生虫が大量に存在します。
不衛生ですし、視界に移ると非常に不快なのは間違いありません。
同じ理由により、フン以外にもコウモリの唾液や尿に注意する必要があるでしょう。
また、コウモリは1日に4個以上のフンをすることと、それにより1箇所にフンが溜まりやすいという特徴があります。
そのため、コウモリのフンは軒下や屋根裏の同一箇所に大量に溜まりやすく、カビを発生させたり建築物へダメージを与えるなどの被害が発生することがあります。
さらに、乾燥したコウモリのフンは飛散しやすいため、これを吸い込むことによりアレルギー症状などが引き起こされることもあります。
コウモリ自体は病気を媒介するのか?
国内ではコウモリから人への感染の報告はないようです。
しかし、海外では狂犬病やハンタウィルス、ヒストプラズマ症などの感染症の原因になることがあるようです。
また、感染症の有無とは関係なく、コウモリは野生動物であるため不潔です。
雑菌はもちろん、ノミやダニが寄生している可能性が高く、そのダニが人間に寄生することが考えられます。
湿疹やアレルギー症状などが現れることもあるため注意が必要です。
さらに言えば、コウモリは蛾や蚊などの害虫を食べてくれる益獣として「野性鳥獣保護法」によって守られています。
ですので、怪我をしたコウモリを保護するなどが目的だとしても、コウモリに触ることは出来ません。
もし、コウモリに触る必要がある場合には、自治体への許可と連絡が必要になります。
そのため、コウモリを不用意に触ることは避けるようにしましょう。
コウモリのフンの消毒方法とは?
コウモリのフンを掃除・消毒する際は、マスクや手袋などをしっかりと準備してから行いましょう。
前章の通り、コウモリのフンには雑菌などが大量に含まれているため、健康への影響が懸念されるからですね。
同様に衣類なども、汚れても良いものに着替えておいた方が良いでしょう。
次に、コウモリのフンがある場所を消毒するために使う、消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウムを用意しましょう。
また、寄生虫などを排除する除虫剤などもあると安心ですね。
そして、これらを使用する際は、消毒する場所をよく考えておきましょう。
場所によっては薬品の影響で変色するなどが起こるからですね。
他にも、ニスが塗ってある場所には除菌剤が使えないといったことが考えられます。
準備が終わったら、いよいよ掃除開始です。
コウモリのフンはパサパサして飛散しやすいため、箒などで掃除する際は慎重に作業を行いましょう。
注意点として、掃除中は汚れた手で顔などを擦らないように気をつけましょう。
目などの粘膜は特に要注意ですね。
コウモリのフンを掃除し終わったら、その場所を消毒用エタノールや除虫剤でしっかりと消毒していきましょう。
消毒・掃除の作業が終わったら、マスクや手袋などを処分し、手や顔などを洗うようにしてください。
万が一、掃除後に発熱や下痢などの体調不良が現れた場合は、早めに病院に行ってお医者さんに診てもらいましょう。
コウモリのフンの消毒・掃除が自力で出来ない場合
コウモリのフンが大量にあって手に負えない、カビなどにより建築物に被害が出ている場合、個人の力ではどうしようもないことがあります。
こういった時は、専門の業者に相談することをおすすめします。
天井裏や壁の隙間などは、素人がには難しいこともありますしね。
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まとめ
コウモリのフンは本当に不快ですよね。
そんな状況を改善するためにも、この記事がお役に立てれば幸いです。