コウモリと言えば洞窟の天井にぶら下がっているイメージが多いのではないでしょうか?
しかし、実際は住宅地でもコウモリは普通に飛び回っています。
そこで気になるのがコウモリのフンです。
野生動物のフンは不衛生なものですが、コウモリのフンも同様で非常に不潔かつ危険なものになるわけですね。
そのため、コウモリのフンがどれほど危険なのかや正しい掃除方法を知っておく必要があります。
そこで今回の記事では、コウモリのフンの危険性について、お伝えさせていただきます。
コウモリのフンは危険がある!
野生動物であるコウモリの身体には、多数の病原菌や寄生虫が存在しています。
当然、コウモリのフンにもこれらが含まれている可能性が高いため、免疫力の低い小さな子どもや高齢者、犬や猫などのペットがいる場合は危険です。
単純にコウモリのフンで家が汚れるという問題もありますしね。
ちなみに、野生のコウモリが持っている病原菌やウイルスは、以下のようなものが挙げられます。
2・ニパウイルス感染症……発熱、頭痛、筋肉痛などのインフルエンザに似た症状が現れ、次いで見当識障害、痙攣、昏睡などの脳炎症状が現れます。
3・ハンタウイルス感染症……発熱、頭痛、悪寒、脱力、めまい、背部痛、腹痛、嘔吐などの症状が現れます。
4・ヒトプラズマウイルス……発熱や倦怠感、食欲減退や筋肉痛などの症状が現れます。
5・ヘンドラウイルス感染症……発熱や筋肉痛、肺炎、脳炎などによる意識障害などの症状が現れます。
6・狂犬病……発熱や不全麻痺、神経麻痺などの症状が現れます。
以上になります。
ただ、幸いなことに近年日本国内ではコウモリを直接的な原因として病気が発症した事例はありません。
しかし、ウイルスなどは変異しやすい存在ですし、野生動物であるため、未知の病気を持っていることも否定出来ません。
コウモリのフンには、上記のような病気の病原菌やウイルスが含まれている可能性がありますしね。
また、菌やウイルスではありませんが、コウモリには寄生虫が存在しているため、直接手で触ることは危険です。
コウモリに寄生している寄生虫としては、以下のようなものが挙げられます。
2・コウモリトコジラミ
3・マダニ
以上になります。
これらの寄生虫は日本国内でも確認されているので、コウモリには寄生しているものと考えておいた方が無難でしょう。
この中でも特に「マダニ」に注意しましょう。
何故かと言うと、マダニには国内で死亡例もあるSFTSウイルスを保有している可能性があるからですね。
そうでなくても湿疹やかゆみなどの原因になることが考えられるため、コウモリに直接手で触ることは絶対にやめてください。
また、これらの寄生虫はアレルギーの原因になります。
ダニがアレルギーの原因になることは有名ですし、コウモリに寄生しているダニも同様です。
コウモリは勝手に駆除出来ない!?
コウモリは、「鳥獣保護管理法」によって守られているため傷つけることが禁止されています。
前章のように、健康被害をもたらす可能性があるコウモリですが、この法律があるので個人が勝手に駆除をすることは出来ないわけですね。
もしも無許可で駆除した場合、鳥獣保護管理法に違反することとなり、「1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金」が科せられてしまいます。
そのため、コウモリのフン害が酷い状況でも、無許可での駆除はやめておきましょう。
「鳥獣」の概念には、平成14年の法改正によりネズミ・モグラ類と海棲哺乳類が含まれることとなりました。
ただし、鳥獣保護管理法第80条の規定により、「環境衛生の維持に重大な支障を及ぼす鳥獣又は他の法令により捕獲等について適切な保護管理がなされている鳥獣」として、ニホンアシカ・アザラシ5種・ジュゴン以外の海棲哺乳類、いえねずみ類3種については、鳥獣保護管理法の対象外とされています。
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まとめ
コウモリのフン害は本当に不愉快ですよね。
アレルギーをはじめ、様々な病気から健康を守るために、この記事がお役に立てれば幸いです。