妊娠中は飲食物に注意をしなければなりませんが、「カフェイン」が気になる方は多いのではないでしょうか?
コーヒーや紅茶などを愛飲している方ならとくに気になるかと思います。
また、カフェインの具体的な摂取量の目安も知っておきたいですよね。
そこで今回の記事では、
- カフェインが妊婦さんに与える影響とは?
- カフェインの摂取量で妊婦さんの目安はこれ!
これらのことをお伝えさせていただきます。
カフェインが妊婦さんに与える影響とは?
妊婦さんがカフェインを大量に摂取することは、様々な問題の原因となることがあります。
具体的には、以下のようなリスクを増加させると考えられています。
2・早産
3・低体重児
4・低酸素状態
5・発達障害
以上です。
何故このような問題が発生するかと言うと、それはカフェインによってもたらされる効果によります。
例えば、カフェインには血管を収縮させる作用があるのですが、血管が収縮すると、血液を通して赤ちゃんに運ばれる酸素や栄養量が減るため、低体重児や低酸素状態になる可能性があります。
また、妊婦さんがカフェインを摂取すると、胎盤を通じてお腹の中の赤ちゃんにも伝わることになります。
そうなると、内蔵機能が未熟な赤ちゃんはカフェインを上手く排出できず、身体の中にカフェインが蓄積されてしまうため、発達障害や低体重児などの原因になることがあります。
その他にも、妊婦さん自身への悪影響も懸念されます。
カフェインは鉄分の吸収を妨げる効果があるため、妊婦さんの貧血の原因となるほか、頭痛や不眠といった身体の不調を招く可能性があるわけですね。
ちなみに、上記以外にもカフェインの過剰摂取は中毒症状を引き起こす可能性があることに注意をしてください。
これは妊娠していない状態でも起こり得ることであり、コーヒーなどを日常的に愛飲している方は気をつける必要があります。
カフェインはコーヒーや紅茶以外の製品にも含まれており、気が付かな内に過剰摂取状態に陥ってしまうことがあるからですね。
例えば、コーラやお茶、市販されている薬などが該当します。
カフェインの摂取量で妊婦さんの目安はこれ!
アメリカ産科婦人科学会によれば、妊婦さんのカフェイン摂取量として「1日200mg未満に抑えること」を推奨しています。
一般的に、「マグカップのコーヒー約2杯分」が「カフェイン約350mg」に相当するため、マグカップ一杯分のコーヒーが目安となるでしょう。
もちろん、前章にもあるように、カフェインはコーヒー以外の製品にも含まれているため、この量よりもさらに少なくしておくと安心できるかと思います。
また、カフェインには利尿作用があることにも注意をしておきましょう。
妊娠中には基礎体温が上昇するため、新陳代謝も活発になり発汗しやすくなります。
人によってはつわりによる嘔吐などが加わることになるため、いつもより水分を意識的に補給することが大切です。
その際には、麦茶や牛乳といったカフェインが含まれていない飲み物がおすすめです。
ちなみに、日本の厚生労働省はホームページ内において、「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」という情報を公開しています。
このページには、世界各国・機関の推奨事項をとりまとめて紹介しているので参考になるかと思います。
厚生労働省ホームページ:食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~
カフェインに関するその他の情報
カフェインレスコーヒーや紅茶は何杯まで飲んでも大丈夫なのか?
まとめ
妊娠中は赤ちゃんの健康のためにも、カフェインの摂取量を少なくしておきたいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。