火災から避難する時の注意点はこれ!避難する時の目安も紹介 | ごろん小路。

火災から避難する時の注意点はこれ!避難する時の目安も紹介

「火災」が発生した時は迅速な避難が求められます。

火災では毎年1,000人以上の方が亡くなっていますが、その半数が逃げ遅れによって命を落としています。

しかし、火災から避難をする場合に、どのようなことに注意をすべきかよくわかりませんよね。

そこで今回の記事では、

  • 火災から避難する時の注意点はこれ!
  • 火災から避難する時の目安とは?

これらのことをお伝えさせていただきます。

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火災から避難する時の注意点はこれ!

1・煙の性質を理解する
後述しますが、火災では炎よりも煙の方が危険です。

煙の成分には有毒ガス(一酸化炭素や塩化水素など)が多く含まれるからですね。

また、煙が移動する速度が非常に早いことにも注意をしておく必要があります。

煙が移動するスピードは、「横方向に毎秒約1メートル」・「上昇時には毎秒3~5メートル」と言われています。

部屋の広さにもよりますが、あっという間に煙が自分に迫ってくる計算になるわけです。


2・煙を絶対に吸わない
火災でもっとも注意すべきことは「煙を絶対に吸わない」ことです。

火災で命を落とす二大原因の1つが「一酸化炭素中毒」であるからですね。

「一酸化炭素中毒」とは、火災で発生する煙には人体に有毒な一酸化炭素が大量に含まれており、この一酸化炭素を吸い込むと様々な症状が現れます。

具体的には、

1・症状が軽度……頭痛、吐き気、めまい、集中力の低下、嘔吐など
2・症状が重度……判断力の低下、錯乱、けいれん発作、呼吸困難、昏睡など

以上です。

軽度の症状でも危険ですが、症状が重度のものになると自力での移動が出来なくなる可能性が高いです。

当然、火災現場でそのような状態に陥れば、命を落とす可能性は高いと言わざるを得ません。

特に、一酸化炭素中毒による昏睡や呼吸困難は一瞬で症状が重篤化してしまう危険があります。

そのため、身を低くして煙を避け(四つんばいなどの姿勢も含む)、床の低いところに残っている空気を吸うことを意識して行動しましょう。

また、煙によって視界が塞がっている場合は、壁に手を当てて進むと良いでしょう。

ポリ袋など手近な密封できる袋に空気を入れ、それを呼吸に使いながら移動するという方法もあります。

煙が少量であったり、白い場合は水で湿らせたハンカチなどで鼻・口を覆うことも有効です。


3・誘導灯にしたがって避難する
マンションやデパートのような場所で火災が発生した場合、施設に設置してある「誘導灯」に従って避難を行いましょう。

「誘導灯」とは、初期段階の避難誘導を目的として施設に設置してある防災照明器具のことです。

「緑色の人型が逃げるポーズをしたシルエットの照明」や「緑色の矢印の照明」と言えば、何となくイメージが出来るのではないでしょうか?

また、誘導灯は「施設の天井や壁面の低い部分」に設置してあることが多いです。

特に、壁面の低い部分にある誘導灯は、煙で前が見えない状態でも確認出来る可能性があります。

あるいは、地下街などの場合は、一定間隔で外部への出口が設置してあることが多いという特徴があります。

これにより、壁伝いに避難すると外へ避難しやすくなります。

ちなみに、すでに店内の放送や誘導員の指示がある場合は、その指示内容に従って行動するようにしてください。


その他にも、ビルなどの建築物で火災が発生した場合、基本的には下の階層へ避難すれば大丈夫です。

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ただ、自分の位置が火災発生場所よりも高い階層にいることも考えられます。

この場合は、建物内の階段を使用すると、煙の直撃を受ける可能性が高いため、外階段から逃げるようにしましょう。

それすらも出来ない場合は、建物の屋上に移動して、風上側で待機して救助を待ちましょう。

誘導灯と非常灯の違いは?


4・エレベーターやエスカレーターは使わない
火災発生時にビル内のエレベーターやエスカレーターは、使わないよう注意をしてください。

エレベーターやエスカレーターは火災時に稼働を停止したり、煙の通り道になったりして危険な場合があるからです。

特に、エレベーターは内部に閉じ込められると自力での脱出が難しいと言わざるを得ません。

そのため、エレベーターやエスカレーターは使わず、誘導灯や外階段などの避難経路を利用するようにしましょう。

火災から避難する時の目安とは?

前章にもありますが、煙による人体への致命的な悪影響を避けるため、火災が発生したらすぐに避難を開始してください。

火災の初期消火が可能な場所に自分がいるという可能性もありますが、「自分では無理だ」と思ったら迷わずに避難を優先すべきです。

また、周囲の人間が火災発生に気がついてない場合は、その旨を伝え、消防に連絡をするようにしてください。

火災からの避難を行う場合は、前章にあるように誘導員の指示や誘導灯に従って、冷静に移動を開始しましょう。

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まとめ

火災は人命に関わる危険な災害です。

そんな火災から命を守るために、この記事がお役に立てれば幸いです。

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