「クワガタ」と言えば夏を代表する昆虫です。
そんなクワガタですが、飼育時における羽化後の管理がよくわからないという方は多いのではないでしょうか?
羽化後の管理は、クワガタを飼育する上で次世代へ繋げるために重要なポイントですし、羽化不全を防ぐためにもしっかりとした知識がほしいところです。
そこで今回の記事では、
- クワガタの羽化後の管理方法とは?
- クワガタの羽化不全を予防する方法は?
これらの情報をまとめてみました。
クワガタの羽化後の管理方法とは?
クワガタの羽化後の管理方法としては、「基本的になにもしない」ことになります。
というのも、蛹から羽化したクワガタの身体は非常に柔らかい状態となっています。
羽化した後のクワガタは、さらに1ヶ月ほどして身体が完全に固くなり、問題なく活動ができる状態となるのですが、この時期に触りすぎて傷をつけたり、ストレスを与えると死んでしまう恐れがあるからです。
そのため、クワガタが羽化した後は、触ったり土を掘り返したりせずに放置することをおすすめします。
また、1ヶ月が経過した後ならば、クワガタを土の中から取り出しても問題ありません。
あるいは、クワガタが自力で土の中から出てくるのを待つという方法もあります。
もし、土の中にいるクワガタを自分で取り出したい場合は、スプーンでマットを慎重に掘り進んで取り出します。
外から蛹室が確認できればどの位置にクワガタがいるかわかるかと思いますが、外から見えない場所にいる場合は注意が必要になります。
クワガタの成虫は身体が固いため、少々のことでは傷ついたりしませんが、それでもスプーンを力強く当ててしまわないように慎重に掘るようにしましょう。
ちなみに、クワガタが羽化する時期は「5~8月くらいの時期が多い」とされています。
この時期になったら、飼育中のクワガタの幼虫が蛹になっているかと思います。
そして、クワガタが蛹なってから羽化する期間は、「おおよそ3週間~2ヶ月ほど」になります。
これらの期間は、飼育している温度やオス・メスの違い、個体差などによっても変わってきます。
そのため、あくまでも目安としてお考えください。
クワガタの羽化不全を予防する方法は?
クワガタの羽化不全の原因は様々な説があります。
具体的には、
2・飼育環境
3・雑菌
4・外部からの衝撃
以上です。
1つ目の「遺伝」とは、人間などにも同じことが言われていますが、何らかの病気になりやすい血筋というやつです。
クワガタにも同様のことが言えるようで、少なからず遺伝によって羽化不全が起こってしまうという場合があるようです。
次の「飼育環境」とは、主に湿度・湿度管理になります。
クワガタが蛹の状態であれば、その多くは20~25℃が適温だとされています。
温度管理は、直射日光が当たらない屋内の方が行いやすいので、クワガタの飼育ケースは屋内に設置した方が良いでしょう。
また、湿度に関しては、マットを手で握り、水がポタポタ落ちてくる状態なら水分が多すぎます。
手でマットをギュッと握り、手をひらいてマットが塊の状態から崩れなかったら、湿度管理の観点からは適切だと言えるでしょう。
3番目の「雑菌」はそのままですね。
温度や湿度管理を注意していないと、飼育ケース内でカビなどの雑菌が繁殖してしまいます。
これらの雑菌がクワガタに悪影響を与え、その結果、羽化不全が起こるわけですね。
最後の「外部からの衝撃」とは、クワガタがいる飼育ケースに外から衝撃が加わることなどを指しています。
蛹の状態、あるいは羽化した直後のクワガタの身体は非常に柔らかいものとなっています。
この時に、外部からの衝撃があると、クワガタの身体が傷つき、それが羽化不全の原因となる可能性があります。
そのため、クワガタが蛹の状態、あるいは羽化した直後は慎重に扱い、そっとしてあげましょう。
クワガタに関するその他の情報
クワガタが羽化する時期とは?羽化する期間や時間はどのくらい?
まとめ
クワガタの羽化前後は、管理をしっかりと行い、羽化不全がないように努めたいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。