HDDでは必要と言われているデフラグ(最適化)ですが、SSDには必要かどうかわからないかと思います。
また、必要なら最適化の方法を知っておきたいですよね。
そこで今回の記事では、
- SSDにデフラグは必要か?
- SSDの最適化とは?
これらの情報をまとめてみました。
SSDにデフラグは必要か?
結論から言えば、SSDのデフラグは不要です。
まず、デフラグの正式名称は「デフラグメンテーション(defragmentation)」と言い、HDDなどの保存媒体のデータ断片化を無くすという意味です。
パソコンはHDDなどの保存媒体でデータの読み書きを行いますが、使用していくとどうしてもデータが分断されてしまいます。
このファイルが分断されて、データが散らかってしまっている状態を「ファイルの断片化」と言います。
デフラグはこのファイルの断片化を解消する手段になるわけですね。
そして、「SSDにデフラグは不要」と言われる理由は主に2つあります。
1つ目は、SSDはフラッシュメモリを使用してファイルの断片に遅延なくアクセスするように設計されているからです。
つまり、保存形態としてファイルの断片化が常であるSSDには、デフラグの意味が無いとも言えます。
2つ目はSSDのデータ書き込み回数上限によるものです。
SSDはデータの読み書きを行える回数の上限が決まっており、データの書き換えを必ず行うデフラグを定期的に実行すると逆にSSDの寿命を縮める恐れがあるからです。
SSDの最適化とは?
SSDの最適化については、パソコンのOSがWindows7以降であれば「Trim(トリム)」コマンドによる最適化が自動的に行われています。
Trimコマンドとは、使われなくなったデータのブロック(基本単位であるセルが集まったページ)を消去することでSSDの保存効率を上げる高価があります。
前章にもあるように、SSDにはデータの読み書きを行える回数の上限があります。
そのため、毎回保存に使用するセル(データの記憶領域)が同じだと、そのセルの信頼性が失われていきます。
SSDの寿命を考えると、すべてのセルを均一に使用することが最も効率的であるため、TrimコマンドでSSDの古いデータのブロックを消去することでそれを可能にします。
このTrimコマンドが自動的に機能してくれるので、基本的にSSDのデフラグは不要ということになります。
まとめ
SSDのデフラグは不要です。
SSDの構造やWindowsに搭載されたTrimコマンドがあるため、人間側がデフラグを行う意味が薄くなっているためですね。