「お歳暮」は日頃からお世話になっている人へ、感謝の気持ちや相手の健康を願う気持ちを込めて贈るものです。
そんなお歳暮ですが、公務員の方にお歳暮を贈ることが禁止されている可能性があることをご存知でしょうか?
せっかくの感謝の気持ちが相手の迷惑につながることは避けないですよね。
そこで今回の記事では、
- 公務員にお歳暮を贈るのは禁止!?
- 公務員のお歳暮は上司に贈るべきなのか?
これらのことをお伝えさせていただきます。
公務員にお歳暮を贈るのは禁止!?
結論から言えば、公務員の方にお歳暮を贈るのは厳禁です。
何故かと言うと、公務に対する国民の信頼を確保することを目的とした「国家公務員倫理法」という法律で定められているからです。
この法の要点を抜き出すと、「公務員は利害関係者から金銭や物品の贈与を受けることを禁止する」というものです。
これにお歳暮の贈答が該当してしまうわけですね。
理屈の上では、相手が利害関係者でなければお歳暮を贈っても大丈夫なのですが、客観的に見て、利害関係者かどうかの判断は非常に難しいことが多いです。
もしも、お歳暮の贈答が見つかった場合は、受け取った側が減俸や懲戒免職に繋がる可能性もあります。
もちろん、賄賂だと判断された場合は、お歳暮を贈った側にも刑罰が処される可能性があります。
そのため、公務員の方へお歳暮を贈ることは絶対にやめておきまよう。
また、「お歳暮」とは、日頃からお世話になっている上司や取引先などに対して、感謝の気持ちや相手の健康を願う気持ちを込めて品物を贈る風習です。
そして、公務員は法律や条令など法令に基づいて「公平・公正」に「公共の福祉」のために仕事をしています。
こういった公務員の性質上、お歳暮とはいえ、何らかの行動を公務員の方へ取ることは、公務員の方には不利益になる可能性があります。
そのため、公務員の方へは「何もしないこと」が大切です。
その方への感謝の気持は、自分の心の中にしまっておく方が良いでしょう。
公務員のお歳暮は上司に贈るべきなのか?
自分が公務員である場合、上司へお歳暮を贈るべきか悩むことがあるかもしれません。
しかし、結論から言えば、公務員組織において「お歳暮やお中元を職場内で贈りあうという習慣」は基本的にありません。
少なくとも、公務員の方がお歳暮を上司へ贈ることをが義務のように習慣化されているという事実はありません。
実際に公務員として働いている方でも、「上司や同僚の方へお歳暮を贈ったことが一度もない」ということは珍しくありません。
そのため、自分の上司へお歳暮の贈答品を贈る必要はないわけですね。
また、お歳暮に限らず、贈り物というのは受け取って終わりではなく、何らかのお返しがあります。
お歳暮を受け取る相手の方の考え方次第ではありますが、お歳暮を受け取ることによって、かえって気を使わせてしまう可能性もあります。
ですので、上司にお中元やお歳暮を贈るのはやめておいたほうが無難です。
公務員の自分の手元へお歳暮が届いたらどうすれば良いのか?
公務員として働いている自分の手元へ、予告なく相手からお歳暮やお中元が届いたとしてもそれを受け取ってはいけません。
公務員の賄賂や接待なんて、マスコミの格好のネタですからね。
丁重に御礼を言った上で、お歳暮を贈った相手の方にお返しすべきです。
その際に、お歳暮を受け取ることが出来ない旨をかいた手紙を添えておくようにしましょう。
また、上司の方へ「自分にお歳暮の贈答品が届いたこと」や「お歳暮を受け取らず送り返したこと」などを報告しておきましょう。
後日、何らかのトラブルになる可能性もありますからね。
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まとめ
公務員の方へお歳暮を贈ることはやめておきましょう。