ノロウイルスは寒さが厳しくなる時期に猛威を振るいます。
身近な人がノロウイルスに感染することもあるでしょう。
特に、家族がノロウイルスに感染すると嘔吐物の処理方法に悩まされると思います。
ノロウイルスにより嘔吐や下痢が酷いとは言え、ずっとトイレに引きこもることは難しいですからね。
トイレに行くことが間に合わず、その場で嘔吐してしまうこともあるでしょう。
ノロウイルスの二次感染を防ぐためにも、正しい嘔吐物の処理方法を知っておく必要があります。
そこで今回の記事では、ノロウイルスの際の嘔吐物の処理方法についてお伝えさせていただきます。
ぜひ、参考にして下さい。
ノロウイルスの際の嘔吐物の処理方法とは?
嘔吐物には大量のノロウイルスが含まれています。
そのため、嘔吐物に近づくだけで吸気中に散布されたノロウイルスを吸い込んで感染してしまうこともあります。
抵抗力が低い子どもや高齢者は、嘔吐物や下痢などから素早く距離を取って感染してしまう可能性を回避しましょう。
嘔吐物を処理するのは、抵抗力が高い大人が行うのが基本になります。
嘔吐物にはノロウイルスが含まれているため、素手で触るのは非常に危険です。
嘔吐物を処理する人は、必ずマスク・エプロン・ビニール手袋(二重にする)・ゴーグルなどをしっかりと着用しましょう。
基本的にこれらは使い捨てにするのが理想です。
また、嘔吐物に直接触ることを避けるために、嘔吐物をすくい上げるヘラ、嘔吐物を集めるためのペーパータオルや布もあった方が良いです。
嘔吐物を処理する前に、その部屋の窓を開けるなどして換気をしましょう。
処理中はもちろん、処理後も一定時間換気をした方が良いです。
そして、嘔吐物の上にペーパータオルを被せていきましょう。
これは嘔吐物からウイルスが飛散しないようにするためです。
次に、嘔吐物をペーパータオルや布などを使い、外側から内側へ向かって集めていきます。
この時、同じ面で何度も床をこすると感染を広げてしまうことになるので注意しましょう。
嘔吐物をペーパータオルや布で拭く時は、一方通行が基本になります。
ペーパータオルや布で一度拭き採ったら、新しいものを使用して拭き取るようにしましょう。
もったいない精神は厳禁です。
また、嘔吐物は広範囲に飛び散りやすいことも忘れてはいけません。
例えば、嘔吐物が1mの高さから落下した場合、半径2mほどの範囲に飛散することがわかっています。
そのため、目に見える嘔吐物は当然として、拭き取る範囲を大きくすることが重要です。
そして、集めた嘔吐物や使用したペーパータオルや布などは、ビニール袋に入れてノロウイルスを失活化させる次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系消毒液を注ぎます。
その後、しっかりと口を縛りすぐに処分するようにしましょう。
塩素系消毒液は通販などで購入できるため、こういった品を使えば問題ありません。
嘔吐物や拭き取りに使用したペーパータオルや布などを処分した後は、嘔吐した場所を中心に周囲を消毒するようにしましょう。
塩素系消毒液を染み込ませた布などで、その場所を浸すように拭いていきます。
ここで注意すべきこととして、塩素系消毒液は金属を腐食させたり、カーペットなどを変色させたりすることがあるため、それらに対して使用する際は気をつけましょう。
消毒が完了したら、マスクなどの保護具を慎重に外して処分し、手洗いとうがいをしっかりとして自分の身を守りましょうね。
ノロウイルスの嘔吐物の処理方法で塩素系消毒液がない場合は?
ノロウイルスに感染した人が家にいるのに塩素系消毒液がない場合、嘔吐物の処理に困ることになってしまいますよね。
素早く塩素系消毒液を購入できれば良いですが、それが難しい場合は塩素系消毒液を自作することも出来ます。
塩素系消毒液を自作するために用意するものは、
空ペットボトル(2リットルのものが好ましい)
水
身を守るための保護具となるゴム手袋
以上です。
最初に、保護具となるゴム手袋を着用することを忘れないようにしましょう。
次に、ハイターを50mlペットボトルに入れます。
そして、そのペットボトルへ半分ほどを満たす量の水を加え、よく振って混ぜ合わせましょう。
混ぜ合わせたら、ペットボトルの容量一杯まで水を加えれば完成です。
この方法で2リットルのペットボトルを使用した場合、消毒液の濃度は0.1%になります。
この濃度なら、嘔吐物やそれが付着した床や壁を消毒するのに適した消毒液として使用できます。
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まとめ
ノロウイルスによる嘔吐や下痢の症状が激しい時は本当に苦労します。
嘔吐物の処理などを適切に行うことは、二次感染を防ぐことに繋がるのでしっかりとやりたいですよね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。